Mendlesham Chair
よく一般に知られている、ウインザー・チェアーの中の1つに
メンデルシャム・チェアーと呼ばれる形がある。
俗にサフォーク州のメンデルシャム村が発祥だからと言うのが
名前の由来とされているが、本当の所ははっきりしない。
普通、ウインザー・チェアーはボジャーと呼ばれる木こり(?)
が、木を切り出し、ポールレースと呼ばれる挽き物を作る道具で
脚や、背中のスピンドルを挽き、ちょうなを使って座面を
削りだす。手回しドリルで穴を開け、部材を叩き込む。
それ故に、接合部は大概丸で、ドリスの穴に入るようになっている。
しかし、このメンデルシャム・チェアー座面から下こそは
ウインザー・チェアーのような構造だが、上部はまるで普通の椅子、
ホゾ組みで作ってあったりする。これは、ボジャーの仕事と言う
よりは完全に家具職人の仕事。
ちょうど、200年前ほどのデザインだがなんとも美しいと思えてしまう。
かつて民藝の人たちが認めたように、ウインザー・チェアーは、
本当に和に良く合いそうだ。
写真の椅子は、座面は楡材、その他はきんぐさり(ラバーナム)の
珍しい物。
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