「イギリスの家具」
「イギリスの家具」
John bly著、和家具、昭和史の研究の第一人者小泉和子さんの訳。
西村書店。
1993年の出版。もう十数年前の本ですから第2刷、第3刷と出てるの
でしょうか? 私の持っているのが、第1刷で、いつ購入したのかは
はっきり覚えてませんが、まだ日本にいた頃なので10年以上前で
あることは確かです。
最近、ちょっと調べ物の関係で、ふと手に取り再読してみました。
昔読んだ時、あまり気にならなかった(知らなかったが故に)のです
が、かなりの誤訳、表記間違いが目に付きました。西洋家具の知識が
あり訳した場合と違って、英語の専門用語を、いまどき日本人でも
そんなこと言わないなだろうなと思ってしまう様な日本語への
置き換えにかなり苦労なさっている反面、あまりにも意味不明な
表記が多い!! そういった細かいディテールの写真や、図までは
載ってませんから文章から、その様子をヴィジュアル化出来ないと、
全くわからないということになってしまいかねません。
英語の表記を、完全に日本語化することは基本的に不可能です。
ということはその裏の知識がないと、何のことを言っているのか
わからないという事になります。それは、木の事であったり、様式、
構造、当時の生活スタイルや歴史にまで及びます。それこそ、あの
「家出のドリッピー」のイングリッシュ・アドべンチャーの超訳と
言うのが必要になると思います。
追伸:西村書店の方に再校正、改訂版の出版を勧めるメールでも
出してみようかなと思ったりもします。
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