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2007/12/11

Victorian その1

「ヴィクトリアン」

一般に、ヴィクトリアンの家具といえば、1837年から1901年までの
ヴィクトリア女王の統治した期間に作られた物を言うのだろう。
デザインの観点から見ると、ここからここまでって具合には区切る
ことが出来ないので、スタイルの関連性が続くその前後10年ぐらい
がヴィクトリアンの物といえるのだろうか。

この時代は、イギリスにとって栄光の時代である。ヨーロッパ制覇を
目論むナポレオンをワーテルローの戦いで撃破し、一時は
ウィーン体制で他のヨーロッパ諸国と協調したものの、独自の道を
進み、産業革命を経たイギリスは世界の工場として君臨する。

家具産業でも蒸気を使った機械が発明され、1845年には
自動彫刻器が登場。世界の富が集中し、俗に言う家具を買える
中産階級が増加、家具への需要も多様化の道へ進む。自由な気風
のリージェンシーの時代から一転して、保守的は風潮になった
初期のヴィクトリア時代。インテリアも過去へ戻れ、ということで
ゴシック、ジャコビアン、エリザベシアンなどの重い感じの家具が
流行り始める。ピュージン(A.W.Pugin)の国会議事堂の設計、
デザインはその良い例。

その風潮を一転させたのが1851年、ロンドンの万国博覧会。世界中
から集まった様々な物が、家具史上、時代と絶えず密接な関係に
あったスタイルを、グシャっと寄せ集め、現代のような何でもありの
折衷主義を産出して行く。

ホゾ組みがダボ組みに変わり、廉価な家具が生産される多く一方、
そのアンチテーゼとしての手仕事の復興としてのアーツ・アンド・
クラフツ(Arts and Crafts)運動が推進される。

その2に続く

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