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2008/01/16

Furniture Woods 2

ファニチャー・ウッズ~家具で使う木~その2~

長くアンティーク家具のディーリングや修復をしていても、
その家具が、何の木で作られているか、確実に当てるのは
難しい。それこそ、木のサンプルを取り、顕微鏡で観察し
データの写真と見比べ、どの木の目に近いか探していく
というかなり手作業的な事をしないと、絶対にわからない。

しかし、そのものの色だけでなく、家具自体の構造や、デザイン
等のバックグランドの情報も使い、それが何であるか
絞り込んでいく事は可能である。時々、日本の雑誌を見ると
赤ければ何でもマホガニーと呼んでしまっているおまぬけな
のを見かけるが、ヴィクトリア時代後期頃から、淡い廉価な材を
染料の入った塗装を施すことにより、マホガニーのような色の
家具を生産している。それこそ、修復の際、塗装を剥離して
みて、真っ白の家具が顔を出しびっくりなんてことも多くある。

たいてい、どんな状況でも最低、2つぐらいには絞り込める
はずで、そこからさらに絞り込むのは、経験が物を言うの
だろうか。

1960年出版の家具の木に関する名著、F.L.Hinckleyの
「Directory of the HISTORIC CABINET WOODS」には、なんと
118種類の木が掲載されている。中には、今まで聞いたことも
ないような物も多い。さらに、木を呼ぶとき正式な名前の際は
恐らくラテン語名を使うのが一番混乱しない方法だと思う。
しかし、通常取引の際には業者はトレード名を使う、短縮し、
省略し、簡潔にその物がわかればよいので、必然シンプルな
物になる。それ故に、あっちの国の木材市場での呼び名と
こっちの国の木材市場での呼び名が違っていても当然で、
違っていても同じ物だったり、逆に同じ名前で違うものだったり
することもありうる訳である。

やはり、数多くの家具を見るというのが、木を覚える為の一番の
早道だろうと思う。プラス、オークション・ハウスのカタログや
博物館で出している目録や本で知識をバックアップしていく。
お薦めとしては日本の図書では、宮本茂紀氏の「原色インテリア
木材ブック」、海外図書では、前回のに書いた、「Furniture Woods」
Heidrun Zinnkann著、そして上記のヒンクリーの本が一番だろう。

Blog2 Cabinet_woods Photo

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