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2008/01/26

Furniture Woods 3

ファニチャー・ウッズ その3

今、リージェンシー時代のワーク・テーブルを修復しているのだが、
その天板が、スライド式になっていて、裏返すとチェスのボードに
なっている。8マスX8マスの枠が、マルケトリーで表してある。

明るい木と、暗い木で市松模様風。

下地のマホガニーが割れてしまった為、その上のベニアにも
ひび割れが、そこを新しいベニアで埋める。

問題は、その埋める木が何の木かという事!!

明るい木、見た目薄黄色で恐らく木の地の色は白もしくは
薄い黄色。普通に考えられるのは、ツゲ(Boxwood)が一番
使われ易い。ただし、ストリンギング(Stringing)などでは
良く使われるのだが、材自体が、細く、硬い為、広い面で使う
場合、しっかり寝かせとかないと木が動く可能性が
高かったりする。

シカモア・メープル(Sycamore)、セイヨウヒイラギ(Holly)や
メギ?(Barberry)なども、可能性がある。サテンウッド
(Satinwood)も薄い黄色だが、木目がちょっと違う感じ。少し、
削ってきた感じはやわらかいので、シカモア・メープルにした。

暗い木、暗いといっても薄いこげ茶色、な感じ。
黒檀(Ebony)なんかも使われるのだが、イギリスでは、国産材を
黒檀仕上げ(Ebonised)したものも良く代用で使われて来た。

削った感じでは、薄茶色の木、もの凄くやわらかい。こんな
かんじなのは、大概フルーツ系の木、色がやや茶色のにはりんご
(Apple)か西洋ナシ(Pear)なんてのが考えられる。

結局は、黒檀仕上げには歴史的に良く使われてきた西洋ナシ
を選んだ。

100パーセント合っているかといえば、合ってないだろうが、恐らくは、
修復倫理の許容範囲以内であると信じる。ヒイラギと
シカモア・メープルなんて見ただけではほとんど区別がつかない。
だから、最終的な決断は家具史上でどんな木が使われてきたか
という歴史的な考察によることが多い。

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コメント

いまだにマホガニーの産地が良くわかりません。
本物を拝むことが少ないためと思いますが、実際、キューバやジャマイカは長年使っていると、その硬質、重量、目の細かさ、輝きから他のとは違うことが判ります。
しかし、20世紀初頭の質の悪いマホガニー(我が家のテーブル)は、赤ラワンに近く見えます。
サペリや他のものが、すべてマホガニーとされているので、一見してよさそうに見えるものも、時間をかけてみていると本流物とは違うことが後からわかります。
一見して判断するのは私には難しいです。
参考書も、せいぜいホンジュラスを説明してあれば良いほうと思います。
その点、材としてのオークは昔も今も変わっていないのでしょうか?
オークの家具は嫌いでしたが、先日1点購入し、補修する過程でその硬さを実感させられ
興味をもちはじめました。 楢の木目に樫の硬さを足したような印象でした。
ツゲも数年前に骨董市で手に入れたダベンポートの象嵌修理に使いましたが、硬くて小さく曲線にすると割れてしまってすごくたいへんでした。
洋ナシは掛時計のケースに使われていて すごく軽く、割れやすく、最初のうちはなんて安っぽい木と後悔したものでしたが、年を重ねるとパティナ?が付きやすいのか、最近いい味です。

確かに、通り名でマホガニーと呼ぶ物は難しいと思います。

第一に本物のマホガニーの家具は日本にあまりない、あってもホンジュラスが良いところ、キューバンやジャマイカン製の家具はほんの数えるぐらいしかないのでは。

あとは、本物のマホガニーの希少性からその似た赤い感じの木が次々と何とかマホガニーと呼ばれていること。

僕の持っている「The Wood Explorer」CD(www.thewoodexplorer.com)の通り名でマホガニーを引いて見ると、なんと71種類の木がヒットします。サペリやマコーレ、アフリカン・マホガニーとかなりの数のアフリカ産の木が含まれます。そう考えると、現代物でマホガニーを見分けるのはほとんど無理なのではと思ってしまいます。

オークは味のある木です。以前は樫と訳されていましたが、今ではナラやタモの方が種類的に近いと言う事になっています。本来は、目はやや粗めですが、それほど硬い木ではないです。が、製材され、使われ、時が経つにつれ硬く変化していきます。あの艶の感じはなんともいわれず、オークや椅子の座面などで使い込まれたエルムは個人的に好きです。

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