Parquetry??
パーケトリー??
マルケトリー(Marquetry)の1つに、パーケトリーという
物がある。
もともとは家具の装飾と言うよりは、床材の装飾として発展
したものに違いない。マルケトリーの技法を使い幾何学模様
を作っていく。
上記は18世紀のフランス製のジュウェル・キャビネット
(Jewel-Cabinet)の下の棚部分の装飾。
下地の橙、黄色っぽい色のはサテンウッド(恐らく)。
緑色のは、ヒイラギか、シカモアメープルを染色した物。
ぱっと見るとパーケトリーのようだが、良く見ると下地の
サテンウッド、全部木目が繋がっている事がわかる。
つまり、装飾の無いサテンウッドを下のベースの木に
張った後に花とラインの装飾を施した物。
この方法は、普通使うナイフに60cmほどの木の柄が付いた
工具を使う。両手で柄のナイフ側をしっかり握り、柄の
先の部分を肩に乗せることによって安定させ切り込んでいく。
詳しくはYannick Chastang氏の"Painting in Wood"に詳しい。
フランス家具にはこの手のパターンが色々あり、それによって
製作者をある程度推測する事が可能であったりする。
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