« Scotch Glue #2 | トップページ | 運慶作坐像その後 »

2008/03/18

Adhesive

粘着する物、接着剤。

家具の修復には、膠意外に結構多くの接着剤を使う。
ざっとここに書き上げてみようと思う。

天然系
*膠(Animal Glue, Scotch Glue, Hide Glue)
 他の記事参照

*ラビット・スキン・グルー(Rabbit Skin Glue)
 その名の通り、ウサギの皮から取った接着剤。粘度は膠
 より弱く、乾いても完全には固形化しない為、ギルディング
 (金箔張り)に使用。

*フィッシュ・グルー(Fish Glue, Isinglass, Sturgeon Glue)
 これに関しては、実際使った事は無いのであまり書けず。
 ラビット・スキン・グルーより粘度が低く、固形化しない為、
 木に木以外の物を接着するときに使用。ただし、あの
 キャビアを取るチョウザメの膀胱から作られる為、とても
 値段が高い。

*タイトボンド社リクイッド・ハイド・グルー
 (Titebond Liquid Hide Glue)
 アメリカのタイトボンド社から出ている物。普通は暖めて
 液化する膠が常温でボトルの中に液化状態。そのため、
 どこでもその場で使用可能。硬化し始めるまでの時間が、
 膠に較べると長いので複雑な接合などに使用。

*壁紙糊(Wheat paste) 
 要は澱粉糊。日本の障子紙の糊と同じ物だと思う。
 カードテーブルなどの天板部にフェルトを張るときに使用。

PVAc系
*酢酸ビニル樹脂エマルジョン(PVAc(Polyvinyl-acetate))
 一般に木工ボンドといわれる物。イギリスでホワイト・グルー
 と呼べばこれを指す。膠よりは耐水性が高いので、部材
 の破損部などに使用。

有機系
*タイトボンド社オリジナル・ウッド・グルー
 (Titebond Original Wood Glue)
 (脂肪族系樹脂エマルジョン(Aliphatic Resin Emulsion))
 脂肪化合物とは有機化合物の一種でアルカン、アルケン、
 アルキン、あるいは、その環状化合物などをいう、とある
 のだがもう少し理解が必要。使用は上に同じ。

シアノアクリレート系
*アロンアルファ、瞬間接着剤
 削り取る意外除去出来ない為、あまり修復には向いて
 いない、が、家具表面に触りたくない場合(金箔張りなど)
 等、特殊な場合に使用。

ポリマー系
*パラロイドB72(Paraloid B72)
 ポリマー樹脂なのだが無色透明、時間がたっても
 変色せず熱、酸、水、アルコールに強くアセトンやエタノール
 に溶解。この特性から修復界では広く使用されている。
 主に、剥離しがかっている塗装面やジェッソ(Gesso、
 箔張りの際の下地)等の強化に使用。木以外の物に対し
 接着剤としても使用すること有り。

« Scotch Glue #2 | トップページ | 運慶作坐像その後 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Adhesive:

« Scotch Glue #2 | トップページ | 運慶作坐像その後 »

フォト

instagram

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ