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2008/04/19

Campaign Chair

キャンペーン・チェアー

Blog1

キャンペーン・チェアー、従軍用の椅子とでも訳すのでしょうか。
ジョージアン、ヴィクトリアン期、日の沈む事がないと呼ばれた
大英帝国が、インドやアフリカでの植民地戦争で主に使われ
たものです。

ジョージアン期はそれこそ、軍の一番上の位の人々だけが
使う事を許された物であったのが、大英帝国が次第に強大化し
ていくと共にハイ・ランクの軍人だけでなく中の位の人々まで
従軍用家具を持って行くようになり、マーケットが大きくなり、
数もかなり大量に作られたようです。

それこそ、日本の戦(いくさ)の感じとは違い、英国軍の幹部は
英国でしていた生活をそのまま戦地に持っていったといいます。
むしろ、英国内での生活より心地が良かったとも。家こそテント
ですが、その中は椅子やテーブル、チェストといった家具から
カーペットや絵画、ワインを飲むためのデキャンタ や食事の為
の銀製のカトラリーまで、大英帝国の威信を示すと思われる物は
全て持っていたそうです。

もちろん、家具などの大きな物はそのまま持っていく事は、
物理的に不可能である為、家具職人が知恵を絞り、2段重ねで
持ち運びに便利なように取っ手などが引っ込んだ形のチェストや
組み立て式の椅子やテーブル等が開発されました。

上の椅子、はっと見るとヴィクトリア中期の俗に言う、バルーン・
バック・チェアーと呼ばれる物ですが、背ずり、後ろ足の部分が
後ろから螺子で止まる様になっており、持ち運びの時は分解
出来るようになっています。(下の写真参照)

Blog2

ただ、20世紀初頭の南アフリカでのボーア戦争辺りの
大英帝国の威光が翳り始めた頃から従軍用家具産業も
下火になって行ったようです。

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