「アンティーク入門」
「アンティーク入門」
昨年末とある某雑誌が組んだ特集のタイトルである。
サブタイトルは「知らないと恥ずかしい基礎から、話題の
「モダン・アンティーク」まで。」
雑誌にしては珍しく、イギリスのプロフェッショナル2人を迎え
ている。一人は、恐らく、インテリアに少しは興味ある人なら
誰でも知っているであろうテレンス・コンラン卿。ご存知の通り
東京にも店を構えるコンラン・ショップのボスであり、あのハビタ
(Habitat)の創業者である。もう一人はエリック・ノウルズ。確か
著書が、あの鑑定団の岩崎氏を監修で訳されていたはず。
イギリスでは「アンティーク・ロードショウ」と言う番組の中で鑑定
をする専門家の一人として知られている。
雑誌自体がインテリア系だけ合って、家具がメインなのだが、
インタビュアーが知識不足なのかどうも頓珍漢な答えになって
いる所が多い。雑誌の場合、一回限りの印刷なのだろから、
誤植や間違いにはほとんど頓着していないに違いない。
それにしてもコンラン卿の選ぶ物さすがに面白い物が多い。
今の流行は、モダンとオールドを上手く合わせる事と言われ
ているが、それが上手い。新しい物だけなく、古い物も良く
知っている。ネーム・ヴァリュー先行でデザインを見る癖が
付いている現代人は、いらない情報(時には必要な情報でさえ)
を排除し、感性で物を見ると言う経験を積まないと、
選べないものだと思う。
今の、ダウンロード世代にはわからない事であろうが、昔は
レコード(古い!!)を買うときジャケ買いと言う買い方があった。
アーティスト名も曲も知らず、この写真(絵)をアルバムの
ジャケットに使う感性を持つ人だから、絶対良いに違いない
と信じて買う、しいて言えば無謀なギャンブル買いだが、少ない
予算の中、選びに選んで買う、そして、これが当たるとかなり
嬉しい、そんな経験。
そういう意味では、ビニール袋に入っていたので中身を知らず、
表紙だけ見て、この雑誌買った私の感性は、、、、なのか??
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