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2008/04/23

Pot Cupboard

ポット・カップボード

Blog1

ポット・カップボードと呼ばれるこの家具、18世紀後半の
物である。チッペンデール(Thomas Chippendale)の
家具カタログ「ディレクトリー」の頃は、ナイト・テーブルと
呼ばれていたようだ。その後シェラトン(Thomas Sheraton)の
本には、「Pot Cupboard」と明記してあるので、19世紀頃
からは両方使っていたようである。

さあ、このポット・カップボード。文字通り、ポットを収納して
おくカップボード(キャビネット)である。陶製のポットは、その
当時の便器。大概はベッド脇においてあって、ポットの
嵌っている便座部分を引き出して、用を足すわけである。

Blog2

かの、あの広大なベルサイユ宮殿にほとんどトイレが無かった
ように、日本の厠に相当する物は、この当時はまだ無い。
用を足したあとのポットは、召使が来て、綺麗にするわけだが
19世紀中頃までは、外へポイッ、というのが一般的だったようだ。

19世紀初頭にヨーロッパでコレラが大発生して,若干の改良が
試みられるが、一般的には20世紀頭までは、このタイプが
まだまだ流通していたようだ。そう考えると、当時の家の中や
外の匂いと言うのは、もの凄かったに違いない。さらに、それを
隠す為の香水やらの匂いも混じり、どんな匂いだったか、ある
意味では興味深い??。

さすがに、下水の整いだした20世紀以降は、ポット・カップボード
として使用はされていないようなので、家具自体、匂いはもうしない。
それでも、マホガニー製の座面部を触ったりするのは、なんか
変な気持ちがしてしまうのは私だけであろう。

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