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2008/05/06

デジタル複製の功罪 その1

デジタル複製の功罪 その1

先日、NHKの番組、「クローズアップ現代」の
「本物そっくりの文化財~デジタル複製の波紋~」を見た。

千利休ゆかりである聚光院の狩野永徳作の国宝の襖絵、
世界遺産である銀閣寺にある襖絵等、京都の一級の
文化財が最先端のデジタルによる複製技術で、本物に
替わって、置かれるようになっているそうだ。

確かに、紙を媒体とした文化財は著しく修復・保存が難しい。
特に、寺・神社内などの外気の影響を受けやすい所(温度や
湿度)に置かれており、不特定数の人が訪れる所では尚更
である。

文化財の保存と言う観点で見た場合、そして、元あった
その場所、環境の保存と言う意味では、デジタル複写の利用
は恐らくベストの選択に違いない。

しかし、何故その襖絵はそこにあるのか?? 

これは、きちっと所有者に問わなければいけない問題である。
文化財どうのこうのは二の次で良いはず。例えば、お寺なら
住職が代々その守人としてその役割を受け継いできたであろう
と想像できる。そうであるならば、それがそこにある意義も
知っているはず。その上で、複製に変えようと言うのであれば、
こちらが文句を言う筋合いではない。

まだ芸術と工芸が同義語であった頃、宗教は工芸に対する
最大のパトロンであった。宗教はその工芸の芸術性を利用し、
自分達の教義の表現の為に、また自分達の権威を示し
付ける為にお金を払い作らせた。

ヨーロッパでは、ルネッサンス期頃までの絵画は基本的に
宗教画なのはその為である。また、その頃までの偉大な
建築は、まず間違いなく宗教絡み。生活様式が向上するに
したがって、次第にそれは薄れていくが、、、。

続く予定、、、。

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