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2008/10/11

Ivory 再び

象牙 再び

 

また象牙の話。

 

日本でも古くは、正倉院の御物にも使われている。その昔は、
中国にも象がいたようだが、その頃には主に東南アジアからの
輸入物と思われる。

 

一般に、広く工芸に使われ始めるのは江戸の時代に入ってから。
磨けが光沢も良し、硬く、しかし、粘りがある素材なので小さい
細工にもってこいの象牙は、印籠や根付などに多く使われた。

 

しかし、明治の時代に入ってから、極度の生活の様式の西洋化
が進み、着物より洋服、草履より靴ということで、多くの職人達は
仕事を換えざるを得なくなってしまう。根付などの彫師もその一人。

 

政府の外貨獲得の為の輸出工芸品の製作へと技術を転換させる。
東京象牙彫師協同組合(英語のTokyo Ivory Sculptors'
>Associationを直訳した物)も国の主導により作られた一つで
数多くの物が彫られ、輸出されたようだ。(海外では東京派
(Tokyo School)と言う呼ばれ方をする。)

 

Ivory

 

 

 

高さ約30cmほどの象牙の像。俗に"Okimono"置物と呼ばれるこの
スタイルの象牙の彫刻、こちらのオークションでも良く目にする事が
出来る。象牙の一刀彫り(と呼ぶのか?)による着物を着た芸者さん
の彫刻。髪の毛の表し方、着物の襞、帯の意匠といい目を見張る
緻密な彫刻。根付のクオリティーをそのまま引き継いだ工芸品。
しかし、あくまで輸出用で制作されたため、残念ながら日本国内で
はあまりお目にかかる事が出来ない。

 

手で作業をするものとして、海外で先人の素晴らしい作品に
巡り合えるということは、自分の血を誇れると共に、もっと頑張らな
ければと思わさせるものである。

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