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2009/02/19

ベニアと無垢板 その2

6plank

オークの時代、16世紀頃に作られた、俗に言うシックス・プランクト
・チェストもしくはコファー(Six Planked Chest/Coffer)。訳すと
6枚板のチェストとなる。前側、後側、両側面、底板に天板(蓋部)
の6枚の板からなる、一番簡素な家具。接合はカット・ネイル
(Cut nail)と呼ばれる釘。当然、組み手も継ぎ手もないので
構造的には簡単は簡単。しかし、板の反り、縮み、割れ等に
その後悩まされそう。これは無垢故にと言う例。

Chest_2

それ故に、次に作られ始めた板の部分がパネル組みになった
チェスト。これで少しは、木の動きに悩まされなくて済む。

こうやって、徐々に木の製材後の自然の動きをコントロールする
事に成功してきたイギリスの家具製作。しかし、高価な輸入材が
入って来ると、一枚の板から何枚のべニアが取れるかが
死活問題になってくる。一枚板そのまま使ってしまえば、一つの
チェストの天板しか出来ないが、その板をカットして3枚のべニア
に出来たら、3つのチェストの天板が出来る。こうやって、ベニアが
発展したのは経済的な理由もその一つ。

さらに、この輸入材、大概が南洋材である。寒い所でキーンと
育ってきた材と比べると、湿気によって良く暴れる。反ったり、
捻じれたりと、意外に無垢で使うのが大変だと言うのがわかった
と言うのも理由。全部が全部柾目で板が取れればいいが、材に
も限りがある。それ故にの苦肉の策と言うのが本当のところでは
ないだろうか。

ベニアと一言に言っても、19世紀頃まで手鋸で切っていた訳で、
どんなにベテランが切っても3mm程度が薄さの限界だったらしい。
そう考える、ベニアも無垢のただの薄い奴といことになる。だとする
と、日本人が言うところの無垢と言うのは何を指すのだろか。
あまりにも廉価なでたらめな家具が、世に蔓延しているのに対する
アンチテーゼとして使っているのか、それとも、、、、、。

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コメント

我が家唯一のアメリカの家具があります。下が引出、上が本棚、引き出しの一番上はフェイクで机になるやつです。このセイタのベニヤが板にマホガニーの薄板が張り付けてあるやつで、芯がただの板1枚ですので板が暴れてベロンベロン。
現代のベニヤは木目を交互に接着してあるからいつまでも反らないがこの中途半端な昔のベニヤは挟まれた板がはがれちゃって、中で自由にのびのびとしている?
本当なら適当な材と交換となるのでしょうが、横からその暴れ具合を見ていると、なんとも味わいがある。
とても新しい材に換える気にならないからやはり私は変人か?

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