The Furniture History Society Annual Symposium 2009
The Furniture History Society Annual Symposium 2009
2009年英国家具史学会年次シンポジウム
1964年に創設されたこの英国家具史学会(以下FHS)、毎年
密度の濃いシンポジウムを開催しています。通常2月に開かれる
のですが、今年は何かの都合により4月の開催。テーマは
「バロックの家具と内装」。ちょうど同時期に行われる、
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(以下V&A)の展示
「Baroque 1620-1800: Style in the Age of Magnificence」に
合わせた感じになっています。
講演者も多彩でイタリア、オランダ、スペイン、フランス、ドイツ
にイギリスからと一挙にヨーロッパ各国のバロック事情を網羅
してしまうほど。
さらに個人的に興味深いのは17世紀末、フランスはルイ14世の
お抱えの家具職人だったクッチ(Domenico Cucci 1635-1704/5)
がかのゴブラン工場で製作した家具で唯一現存している家具に
ついての講演があると言うこと(プログラム上では10分ほどの
短いトーク)。某オークションの評価付の部門の人間に言わせると、
恐らくこのペア(対のキャビネット)は世界で一番高い金額が付く
である(要は世界で最も価値がある)家具であろうと。
(もっと詳細が知りたければ→)
まだ詳細はFHSのHPには載ってないのですが、興味がある人は
チェックしてみては。
日時 2009年4月25日(土) 10:30~16:30
場所 レクチャー・シアター、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
サウス・ケンジントン ロンドン
料金 FHSメンバーは35ポンド、メンバーでなければ40ポンド(朝
のコーヒー、昼の紅茶が含まれる)
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