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2009/03/18

家具の値段

A Price of Furniture

先日、友人にちょっと頼まれた。今、インターネットの
オークションでテーブルと椅子をビットしようとしているらしく、
これはどうかなあと言う相談だった。話していて、思ったのは
結構家具がいくらするか知らないと言う事。

まあ、家具なんてそうそう買うもんじゃないからって言うのも
わかるが、あまりにもアイデアが無さすぎるように思える。

物の値段と言えば、その物の素材代に、労働力、加工費、
技術料の上にデザイン料が乗っかる感じだろう。それに加えて
流通のコストやらなんやら加えられると1000円2000円じゃ普通
の木の椅子一脚買えないだろうと言うことが想像できる。

イケアですら、一番安い木の椅子が、松製で3000円。それでも、
家具に携わる者として、どうやったら3000円で一脚作れるのか
不思議に思ってしまう。機械をフルに使い、極力難しいデザイン、
人手のかかる作業を避け作る。一脚一脚は安いが、機械等に
べらぼうに先行投資しているから、薄利多売になる訳で。
纏まって売ってやっと利益になる。もしくは、一脚一脚手作業で
渾身込めて作りあげ、その作業に見合った値段で売るが、
そんなに多くはいっぺんに作れない。

どっちがいいのかはわからないが、機能的には全く一緒の物に
値段で雲泥の差が出る訳で、その違いは材料やデザイン
だったりする。材料はわかるが、デザインは何だと言う話になる。
そもそもデザイナーと言う職業が登場したのは、世界大恐慌の
際、物が全然売れなくなり、機能は一緒の物を、見てくれを
リ=デザインさせる事によって、リフレッシュさせ販売促進させる
と言う事を目的としたのが始まりで、決して付加価値を増幅させる
ものではなかったはず。それが今や、デザインが独り歩き
しているように見えてならないのは僕だけではないだろう。

確かにアンティーク家具の値段と言うのはあってないものだから
一番難しいはず。しかし、オークションと言う機能がその色々な
人の雑多な値段と言う価値観を一定の定規の上で測る一つの
システムになっている。そのオークション・システムが一般には
あまり普及しない日本には、アンティーク家具の値段を測る物差し
が存在しない。

さて、これから家具を買おうとするとき、これは高いのか安いのか
頭を悩ませるかもしれない。買うか、買わないか。買って後悔
することもあれば、買わないで後悔することもある。あまりにも、
既製品の消費社会にどっぷり浸かりすぎた現代人には、全く
持って難しい選択かもしれない。

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