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2009/06/04

立って彫る、座って彫る、脚立の上で彫る

家具の修復をしていると、時に普通の家具製作では絶対に
起こりえないことが起こるものである。

普通、テーブルの脚の先の、俗にライオン脚(Paw Feet)と
呼ばれる彫刻を施す時、脚自体を長手方向にサッシュクランプ
等で挟み、そのクランプ自体を作業テーブルの上に付いた万力
で固定をする。脚の一番上、脚の底は平らなのでしっかり固定
が出来る。

しかし、すでに組み上げられたテーブルになっている場合。
そのものを取り回すのが著しく難しいのが予想される。

Blog6

マホガニーのコンソール・テーブル(Console Table)。大概は壁に
付けて置かれる。天板はマーブル。貫無しの、シンプルな4脚の
テーブル。運良く、バック・ゲートと呼ばれる、後ろ脚2本と
マーブル天板が乗る天枠部の後ろ側のレールが外れた、が、
フロント・ゲートに両サイドのフレームはしっかり糊付けされていて
外れそうもない。

ライオン脚の両側、もともと木を継ぎ足さされていた部分が、
まんまと両側とも欠損。新しく材を継ぎ足して彫る訳だが、この2m
近いテーブルを縦にして固定しないと、足の側面が上に来ない!!
内側の時は座って彫り、外側の時は一番上に来るので、脚立に
乗らないと届かない!!

そして何とか彫りあげた後、水性のステインで仮の色を付け、刷毛
でポリッシュの捨て塗りをする。液体分を含んで膨らんだ木が、
水を含ませた時と違って、そのまま固まる。捨て塗りする前は元々
の部分と新しく付けた所に段差はないが、捨て塗り後、また若干の
ズレが生じる。それをもう一度削り込み仕上げていく。

Blog5

完成までもう一歩。

普通、レストアラー(家具修復士)はキャビネット・メーキング
(家具製作)を経験してきているので、時間こそかかれど、大概の
物は作れる。しかし、こんな時もあるのです。

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