Drug run
ドラッグ・ラン
ドラッグ・ラン??、なんて聞くと、何か悪いことをして走っている
ようなイメージを想像してしまうのは私だけでなないはず。
その昔、薬局(Dispensary、薬を調剤して、分与する所と言う意味)
のカウンターの後ろには何十個のも小さな引き出しが有り、
そこの一つ、一つに薬が入っていた。その引き出し群の事を
ドラッグ・ランと呼んだそうだ。
無垢のマホガニーの前板に型で作られたガラスの取っ手。
オイル・ギルディング(金箔張り)と油彩で、そこに入っている物の
名前が書かれている。英語なのか、ラテン語なのかはっきりせず
何が入っていたかはわからないが、その当時の雰囲気をよく醸し
出している。
上の写真は、某薬屋のドラッグ・ラン。今だ現役。ただ、長い間
に、上からラベルを張られたりと壊れたりとで、少しお色直しに
やって来た。引き出しは全部で52個。52個違う薬があると言う事。
どんな病気の為の薬だったのか是非知りたいもの。もう少し
リサーチせねばと思う。特に、ヴィクトリアの時代はかなりの
精神的な疾患を持つ人が多かったと聞く。どんな薬を使って
いたのか興味深い。
ちなみにヴィクトリアの時代の薬局はこんな感じ。左側に
ドラッグ・ランが見える↓。
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