Stick them on !!
貼り付けろ!!(?)
フランスの家具、18世紀後半と思われる小さな書き物机
(Writing Table)。オークの躯体の上にローズウッドと
チューリップウッドのベニアが膠で張り付けられている。
表面を軽く、指で叩いていく。トン、トン、トン。
時に一音程下がったようなスカッと抜けた音が出る時がある。
ベニアの裏の膠が何らかの原因で剥がれ、躯体との間に空気
の層が出来ているとそんな間抜けな音を奏でる。
家具全体を叩いていく。抜けた音の所には、マスキングテープを
小さくちぎって、その上に目印として貼っていく。
終わってみると、優に100は下らないマスキングテープの目印。
間違いなく、躯体上の半分以上のベニアは浮いているに違い
ない。躯体が縮んだか、はたまた膠の寿命化。確かに、ベニア
の裏に着いた膠は結晶化していて粘着力は失われている感じ。
しかし、ここまで一挙に来るのはあまり経験がない。直射日光に
当てすぎたか、暖房の近くに置いてあったか。
まあ、こういうときの作業は単調でただただ張り付けていくしか
ないのである。
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