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2009/08/25

Tunbridge Ware

タンブリッジ・ウェア

以前の記事で書いた、タンブリッジ・ウェアの本を読んでみた。
記事は以下で参照。
「箱根寄席木細工」
「箱根寄木細工と、、、」
「「箱根細工物語」」

Blog2

"SHIRE ALBUM"シリーズの一冊。32ページほどの小冊子だが
意外に中身が濃いこのシリーズ。これ以外にも
ウィンザー・チェアーの奴なんかを持っていたりする。

それはさておき、タンブリッジ・ウェア。箱根の寄木細工とほぼ同じ
時期にこの、遠くイギリスはケント州で始まったようだ。本は何故と
いう私の疑問には答えてくれなかった。

その頃の日本といえば、まだまだ鎖国の真っ最中。出島意外では
海外との貿易は無しという状態である。一方、イギリスは、
ワーテルローの戦い(1815年)で宿敵フランスのナポレオンを破り、
まさに破竹の勢い。その後徐々にあの大英帝国、
日の沈まない国、を構築する世界きっての覇権国家になりつつ
ある所。

その二国の似たような湯治地で、似たような意匠を持つ土産物が
誕生したというのは偶然の一致にしては出来すぎているように
感じるのは私だけではないはず。しかし、発明の歴史をみると、
同じような物が、違う場所で、ほぼ同時期に発明されることはまま
存在する。

以前「栄光なき天才たち」という漫画で描かれていた、電話の発明。
グラハム・ベルとエリシャ・グレイという科学者が同じ日に数時間差
で電話の特許を申請したという話。また木工の機械では、19世紀
の中頃、イギリス、ドイツ、アメリカでほぼ同じ時期にバンド・ソー
が発明されたという事。

同じ時期に、同じものが発明されるためには、そこに住む人の
文化的水準がある程度同じではなくてはいけない。狩猟民族は
絶えずご飯を手に入れることだけを考えて生活せねばならず、
農耕をし穀物を蓄えることが出来て初めて、余暇が出来、何か
違うこと考えることが出来る。

ということは、世界の最先端を行っていたと思われるイギリスと
鎖国をしていたアジアの一国、日本が、この時点でほぼ同じ
文化水準を持っていたということが出来る。江戸の文化はそこま
で熟成されたものであったということだ。その後の開国後の
ヨーロッパの日本ブーム、ジャポニスムを見れば納得がいく。
それでも、偶然の一致にせよ、箱根とタンブリッジ、何か共通項
がないものか、事あるごとに、ついつい勘ぐってしまうのである。

「Tunbrige Ware」 Margaret A. V. Gill
Shire Album 130, 1985, Shire Publication Ltd.
ISBN 0 85263 712 8

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