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2009/09/29

Netsuke

根付

すっかり英語の単語として定着した「Netsuke」(根付)。そもそも
日本固有の物でありながら、今現在、国外の方に多大な
コレクションが存在するが故に当然と言えば当然か思うけど。

あの細野不二彦氏の名作「ギャラリーフェイク」(アートに興味が
ある人なら間違いなく一度読んだ方が良い)で、携帯電話の
ストラップの起源が江戸時代の根付に有り、時代を経て続く
日本人の国民性みたいな話があった記憶がある。もちろん携帯
のストラップは機械で作るのだろうが、根付はハンドメイドで、
象牙、黄楊や一位などの素材に彫られる。

薬マニアだった徳川家康の勧めで諸大名が印籠に常備薬を
持ち歩くようになり、それを帯に留めるための留め具として
根付は発達した。留め具と言っても印籠の紐を通し、その根付を
下から帯の内側を通し上にちょこんと出た状態。これで印籠は
落ちない訳である。江戸初期は糸印(いんし)と呼ばれる、明との
貿易で使った割り印の印鑑が使われていたようだが、
デザイン・コンシャスな江戸時代の男達、それでは満足しなくなり
機能性プラス装飾性の根付が江戸中期頃から流行した。
明治以降になると、輸出向けなのか、機能性とはほど遠い
大きなものや尖がりがあるものなどがみられるようになり、洋服
への移行と共に衰退していった。

Blog7

この精巧さは、工芸として一級品。デザインのアイデアも
自然の動物や昆虫、神話、寓話的な物まで、多様にわたる。
海外では馬などこちらの人に馴染みが深いテーマの根付が
高く値で取引されている。ちなみに、オークションで最も高い値の
付いた根付は1990年、ロンドンのサザビーズで売られた馬の根付。
約260000ドル也。

Blog5

上の根付実はこんな大きさ。

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