The end of Furniture Restoration??
家具修復の終わり??
サイズ10、1インチのネジがなくなったので、ストックを奥の
倉庫部屋まで探しに行った。いつも頼んでいるところから
来ている奴。箱のサイズ表示を確認して箱を開ける、、、、。
そこには、スロット(ドライバーを差し込む一番上の刻み)こそ
マイナスだったが、いわゆる木工用のネジの、スロットのある
頭の部分があって、その下にステムと呼ばれるただの鉄の丸棒
の部分があり、その下にネジが切ってあるネジではなく、建築用
の現場で使うような、ネジがスロットの頭のすぐ下まで切ってある
タイプの物が入っていた(左の箱のネジ)。
ネジ屋の間違いかと思い、上の人間に確認すると、だんだん普通
の木工用のネジが手に入りにくくなってきたらしい。以前は真鍮製
のネジに関しては、あるサイズや、頭が丸いものは手に入らない
ので必要な分、削って作る事があった。それが一般のネジまで及
ぶと大変なことになる。
漆工の世界で、細い線を描く時の筆用のクマネズミの毛がもう
ほとんど手にないらないように、家具修復に使う道具や材料が
今後、どんどん手に入りにくくなっていくのではないだろうか。
顔料や染料に関しても、もう作らなくなってしまったものは多い。
そのうち修復なんてする家具は美術館や博物館でのみしか
見れなくなる日がくるに違いない。
大概の修復屋は、まだ手でネジを切ってた頃の物はサイズに
分けて取ってあったりする。もう手に入らないので、そうやって
ストックしておくしかない訳で、今の木工用ネジまでそういう事を
しなければいけなくなる日は近い??
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