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2009/10/02

The end of Furniture Restoration??

家具修復の終わり??

サイズ10、1インチのネジがなくなったので、ストックを奥の
倉庫部屋まで探しに行った。いつも頼んでいるところから
来ている奴。箱のサイズ表示を確認して箱を開ける、、、、。

そこには、スロット(ドライバーを差し込む一番上の刻み)こそ
マイナスだったが、いわゆる木工用のネジの、スロットのある
頭の部分があって、その下にステムと呼ばれるただの鉄の丸棒
の部分があり、その下にネジが切ってあるネジではなく、建築用
の現場で使うような、ネジがスロットの頭のすぐ下まで切ってある
タイプの物が入っていた(左の箱のネジ)。

Blog5

ネジ屋の間違いかと思い、上の人間に確認すると、だんだん普通
の木工用のネジが手に入りにくくなってきたらしい。以前は真鍮製
のネジに関しては、あるサイズや、頭が丸いものは手に入らない
ので必要な分、削って作る事があった。それが一般のネジまで及
ぶと大変なことになる。

漆工の世界で、細い線を描く時の筆用のクマネズミの毛がもう
ほとんど手にないらないように、家具修復に使う道具や材料が
今後、どんどん手に入りにくくなっていくのではないだろうか。
顔料や染料に関しても、もう作らなくなってしまったものは多い。
そのうち修復なんてする家具は美術館や博物館でのみしか
見れなくなる日がくるに違いない。

Blog5

大概の修復屋は、まだ手でネジを切ってた頃の物はサイズに
分けて取ってあったりする。もう手に入らないので、そうやって
ストックしておくしかない訳で、今の木工用ネジまでそういう事を
しなければいけなくなる日は近い??

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