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2010/01/18

デザインする人、作る人

Designer and Cabinet-Maker

いつ頃から、家具をデザインする人と、作る人との分業体制が
確立されたのだろう。勿論、いまだに両方をこなしている
家具作家さんもいるわけではあるが。個人的な意見ではあるが、
一人の人間が両方(デザインと制作)を行う場合、デザインに
制限がかかってしまう。つまり、制作過程を想像しつつデザイン
してしまう為、大胆さ失われてしまうのではなかろうかと。

P1060028

上の写真はリージェンシーの時代のスツール。ローズウッド製。
注目して欲しいのは、脚の曲線である。木目は縦方向。
そうすると、デザイン上、足首の一番細い部分に縦方向の
せん断力がかかり、壊れる可能性がある。それを避けるために
パウ(Pow、脚先)の部分の木目は床と並行で、メインの脚に
対して継いである。

こういうデザインは製作者の物とは思い難い。脚の継ぎは
デザインがあって、それを達成するための苦肉の策のように
思われてしまう。実際、継ぎにより強度を上げたものの、
実用には耐えられす、何回かの修理跡が見て取れる。
一本の脚は裏に金属のブラケットがネジで留めて補強してさえ
ある。

製作者の主観としては、将来壊れるだろうと予想出来る物を
わざわざ作らないだろう。そうすると、やはりデザインした人
と作った人は違う人ではと思ってしまう。それぐらい、デザイン
する技術と、作る技術は違うという事。両方を両立させることは
本当に難しいとつくづく思ってしまう。

Millenium_chair

上の椅子は、家具作家兼デザイナーの英国人、
ジョン・メイクピース(John Makepeace)の作品。

この人のは凄いと思う。

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