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2010/01/14

Repair Hinges

蝶番を直す

家具の修復と一概に言っても、木や膠だけを扱っているだけで
はない。昔の家具なので、木が主材だが、錠やハンドルの金物、
扉などのガラス、そして椅子張りなどの布地、デコレーション
などで使う、陶磁器なんてものが副材として挙げられる。

副材の中でも、良く扱うのが金属、大概は真鍮と鉄だが、
ピューター(Pewter)、ブロンズ、銀や金(大抵は箔)なんてのも
ある。

P1060076

上の蝶番は、主にカード・テーブルで使われるもの。同じ大きさの
2枚の天板を、この蝶番で繋いでいる。使わない時は、重ねて
置いて、使うときは開いて倍の大きさの天板になる。このテーブル
が工房に来た時は、すでに左右の蝶番は壊れていて、上の天板
は外れた状態。ネジを外して蝶番を天板から取り外し、状態を
見る。真鍮の鋳造の2つのパーツを、小さい鉄の部品を間に挟み、
両端をピンで留めて、2つを繋げている。

一つは真ん中の鉄の部品が、捥ぎれていて、もう一つは鋳造の
真鍮の部品のピンが入る穴の部分付近が折れていた。新しく、
鉄の部品を作り直し、ピンを入れてかしめる。折れている方は
、その部分を削り飛ばし、真鍮の新しい部分を銀ロウで溶接する。

P1060088

それをそのまま修理することは、多分そんなに難しくはない。物が
壊れるときには必ず理由があって、大概の場合は唯一つで
はない。このテーブルの場合もそうで、天板を閉めた時、天板が
少し反っているせいで、微妙に蝶番の所に隙間が開く。これに
よって、真ん中の鉄の部分に、余計なせん断力が働く。これが、
部品の捥げた一つの理由に間違いない。閉めた時に余計な力が
かからないようにする為に少し、長めに作る。

新品を作るわけではないので、使われて摩耗したその他の部品
に負担がかからないように作る、その塩加減が一番難しい所。
また、それを作る所が修復作業の醍醐味と言えるかもしれない。
壊れたからと言って、買える代物でもないの、直すしかない。
そうやって、また家具は、何十年も使われていくのである。

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