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2010/02/07

「A Guide to Japanese Art Collections in the UK」

「A Guide to Japanese Art Collections in the UK」
英国の日本美術コレクション・ガイド

P1060243

海外にこれほど多くの日本美術が存在している事を、多くの日本人
は意外と知らないのでは、と思う。以前、HPのブック・レヴューの所
でも書いた事のある、「漆芸-日本が捨てた宝物」の更谷氏の記述
によると、日本美術が海外に大量に流失した時期は、今まで3回
あると言う。初めにヨーロッパとの直接的なコンタクトが始まった
16世紀後半。18世紀半ばの開国が始まった明治維新の頃。そして、
太平洋戦争の時。そうして、海外に流失した日本美術は、博物館や
貴族のコレクションなどに加えられ、永らえてきた。

これは、英国に存在する日本美術のコレクションのガイドブックで
ある。1600年に創設された東インド会社を通して、日本の物が英国
にもたらされてきたのが始まり。とはいえ、250年余りの鎖国の時代
に突入し、殆ど希少品と化した日本美術人気は明治維新の開国
以降、爆発する。日本政府自体の後押し、西洋文化への憧憬からの
古い物を切り捨て、新しい物へと手を出す日本人気質がさらにその
ブームに拍車をかける。英国のコレクションのほとんどは明治以降の
そんな時期に形成されたものである。

甲冑や刀をはじめ、漆器や陶磁器、浮世絵などの紙物までありと
あらゆるものが存在する。ガイドブックとあって英国中の博物館、
マナーハウス等の150余りのコレクションが網羅されている。
コレクションの成り立ちは興味深い。ただあまり写真が多くないせい
かそれぞれのコレクションの全体像を俯瞰するのは難しい、が、
これはあくまでガイド。興味を持ったら行って見ればいいだけある。
今はインターネットの時代。それぞれのコレクションにはウェブの
アドレスも付記されているので、コンピュータ上で覗いて見るのも
悪くない。

「A Guide to Japanese Art Collections in the UK」
Gregory Irvine, Hotei Publishing, 2004
ISBN 90-74822-74-6

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