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2010/02/12

Green Wood Craft

グリーン・ウッド・クラフト

BBC2で新しく始まったシリーズ「Mastercrafts」。

6回シリーズで、イギリスの伝統的な手工芸を取り上げる。
今回は第一回でボジャー(Bodger)だった。

ボジャー、英辞郎で引いて見ても和訳が無い。森に住み、木を
切り、割り、削り、挽いて、曲げて、俗に言うカントリースタイルの
椅子を作る人。一般のチェアー・メーカーとはちょっと違う。

彼らは、普通の家具職人が使うように、きちっと乾燥させた木材
は使わない。切って、18か月未満の、所謂「グリーン・ウッド」
(生乾きの木)を使う。生乾きの木は、柔らかく、削ったり、
曲げたりと加工しやすいという。それが乾いていくと、接合部など
がかちっと締まる。

Drawknife

切り倒した木を、割り、ボジャー・ホースと言う物の上で、
材を固定して、ドロー・ナイフ(Draw Knife)を使って削っていく。
大体円柱にしたら、今度はポール・レース(Pole Lath)で挽いていく。

Polelathe

挽き物の機械だが、電動ではなく、足踏みである。脚のペダルを
踏むことによって、円柱の材に一巻きしてある紐が引っ張られ、
材が回ると同時に、上の枝が引っ張られる。しなった枝が戻り、
スプリングの役目をする。こうやって、脚や、背ずりのスピンドル
(丸棒)を挽いていく。曲げたい物は、この後スチーマーに
放り込む。そして穴をあけ、組み上げる。

電動工具を全く使わない世界。こうやって作られた椅子が、
美しくない訳がない。ウインザー・チェアーを代表とするこの類の
椅子。ほぞも貫もない、穴あけて、棒を突っ込むだけのシンプルさ。
ミニマリズムとは簡素さではない。使う目的を究極に追いつめる
とこういう形になるという例なのだと思う。

→BBC2「Mastercrafts」

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