« 工夫を凝らす | トップページ | 良い眼を持っている人をコレクターと呼ぶ »

2010/05/06

Japan Wax

ジャパン・ワックス

P1070169

友人の父の、庭の小屋を掃除している時に出てきた物である。
ガラス・ジャーに入ったストッピング・ワックス(Stopping Wax)。

"50 BEES 50 JAP BURNT TURKEY UMBER BURNT SIENNA"

と、ラベルに書いてあるのが見える。"BEES"は、ビーズ・ワックス
の事。最後の2つ、バーント・ターキー・アンバー、バーント・シエナ
は顔料の名前。さて"JAP"と言うのは何だ??

同僚に聞いて見ると"Japan Wax"ジャパン・ワックスの略だと言う。
ジャパン・ワックスなんて聞いたこともないので、ちょっと調べて
見た。

そもそもは、ハゼノキの果実から採れる木蝋で、明治・大正時代
には有力な輸出商品だったそうだ。融点が低く(ビーズ・ワックス
より低い)、ビーズ・ワックスの代替品として使用されていたようだ。
とすると、ビーズ・ワックス50にジャパン・ワックス50ではかなり
柔らかいストッピング・ワックスに違いない。もしくは、良く分かって
無くてジャパン・ワックスを使っていたのかもしれない。

以前、修復した明治・大正期の彫刻家・泉亮之(スケユキ)の
「髑髏と蛇」の色合わせで苦労した事を思い出した。黄楊の木の
彫刻なのだが、新しいパーツの色合わせがシェラックをベースにし
顔料、染料を混ぜたものでは上手くいかず、既製の家具用ワックス
にカヌーバ・ワックスを加え、顔料で調整し、色と艶を出した。
木の根付などもそうだが、このワックスは木蝋では無く、
イボタロウムシから採れる、イボタ蝋で仕上げてあるようだ。
カヌーバ・ワックスより融点では劣るが、ビーズ・ワックスより硬い。
根付の艶出しにはもってこいに違いない。

P1070197

「大日本亮之造」大日本、亮之、造ると読める。
左は蛇の鱗である。かなり良く出来ている一品。

もっとワックスについて→Wax Polish

にほんブログ村 インテリアブログ アンティーク・レトロインテリアへ

« 工夫を凝らす | トップページ | 良い眼を持っている人をコレクターと呼ぶ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Japan Wax:

« 工夫を凝らす | トップページ | 良い眼を持っている人をコレクターと呼ぶ »

フォト

instagram

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ