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2010/05/04

工夫を凝らす

Elaborate a Plan

17世紀後半、家具材で、その頃まで主流だったオークに比べ、
新しく主役になったのはウォルナット。加工性の良い木で、軽く、
木目も美しい。材を薄く切りだしたベニヤと言う物を、使いだした
のもこの頃。とはいっても、いまの突き板と呼ばれる物とは、
およそかけ離れた物。いまだ鋸で、しこしこと切り出す、この当時
のベニア。1.2~3mmから2mm前後の厚さ。そのウォルナットの
ベニアを、他の木と組み合わせる事無く、尚且つ平坦にのぺっと
見えないように工夫を凝らす。

Img
チェストの引き出し一つとっても、趣向を凝らす。大概、躯体は
オーク材。そこにウォルナットのベニアを貼り付けていく。物に
よっては貼って、貼って、又その上になんて事もある。

P1070178

写真は、ジョージ1世時代のウォルナットの
ジェントルマンズ・チェスト。ひっくり返っているが、チェストの
引き出しの前側部分。エスカッチョンにハンドルが見える。

P1070180

丁度、一番上のダイアグラムで上から3番目の物と同じ構造。
躯体のオークの淵が一段段差に加工してある。そこへ
リップ・モールディング(Lip moulding)。上からベニアを張り、周り
からを15mm程をカットし、そこへクロス-バンデッド
(Cross-banded)のボーダー。材は、すべてウォルナット。

P1070182

ちなみに、このチェストのトップはこんな感じ。メインのベニアに、
フェザード(Featherd)のボーダー、太目のクロス-バンデッド、最後
にリップ・モールディング。意外に手が込んでいるのである。


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