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2010/06/25

High Wycombe

ハイ・ウィッカム

High Wycombeと書いて、ハイ・ウィッカムと読む。(人によっては、
ハイ・ワイコムと呼んだりするが、、、、バーミンガムと
バーミングハム見たいなもんです。)ロンドンから西に約50キロ程
のバッキングハムシャーに位置する。"Wycombe"のWyは近くを
流れる川、ワイ川(River Wye)から、Combeは谷間を意味する
言葉だと言う。名前の通り、坂の多い街である。その昔から椅子
の町として知られてきた。

この辺りはチルタンズ(Chilterns)と呼ばれる台地に位置しており
昔からブナの森が有名な所である。ロンドンで使われる多くの
荷車の車輪や簡単な挽き物の類が多く作られてきた。本格的に
家具、特に椅子が作られ始めるのは18世紀の後半、オークや
ウォルナットの需要が落ちてきてからである。俗に言う
ウインザー・チェアー(Windsor Chair)と呼ばれる椅子も、
この辺で作り始められたという説がある。

豊富な材木、19世紀に入ってますます家具に対する需要が
上がる中ハイ・ウィッカムが家具の街として広く認知されるのは
1851年のロンドンの大博覧会に「ウィッカム」チェアーを出展し
称賛を浴びてからである。19世紀はまさに、産業革命の時代。
蒸気による機械類が人力に変わって活躍しだす時代。

Bfp03262

1844年には23の椅子製造業者が名を連ねていたが、1864年
には35業者。1975年には50業者。その当時、一日に約4700脚
の椅子がこの町で作られていたという。1885年頃から、
ハイ・ウィッカムの椅子の存在を脅かす物が現れる。日本でも
有名なあのトーネットの椅子である。この結果ますます、コストを
下げる為に椅子の製造業において機械化が進むことになる。

Mhw01410

1898年に現パーカー=ノ―ル(Parker=Knoll)の前身がこの町
にやってくる。その後の2つの大戦を超え、国内の家具産業が
衰退し始める1980年代ですら、110の家具工場が存在した。その
中にはパーカー=ノ―ル(Parker=Knoll)やアーコール(Ercol)、
G-プラン(G-Plan)を作っていたゴメ(Gomme)、エリザベス女王
の戴冠式の時に使われたスツール、バック・スツールの
グレニスター(Glenister)等も含まれる。

今では、多くの工場が閉鎖され、ほとんどこの町に
椅子(家具)産業の名残はあまり見られない。しかし、この町に
ある大学、バッキングハムシャー・ニュー・ユニバーシティー
市の管理するアーカイブで昔をしのぶ事が出来る。(結構お薦め)

Mhw02403

今も市の博物館で見る事が出来る。

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