Post-Grosvenor House Fair
グロブナー・ハウス・フェアその後
6月は、イギリスにとって一年で一番気持ちのいいシーズン。
ジューン・ブライド(June Bride)はここから来てる。色々な
イベントも目白押し。ウインブルドンのテニス、ケンブリッジ大学・
オックスフォード大学対抗のボートレース、エリザベス女王も
来るアスコット競馬場のグランド・ナショナル・レース。
アンティーク業界にとっても、例年、6月は特別な月であった。
まさに稼ぎ時。ロンドンのメジャー・オークション・ハウスも
こぞって大がかりなオークション・セールの予定を組んでいた。
しかし、それは去年までの話し。
1934年から始まった、「Grosvenor House Art and Antiques Fair」
は、その役割は終わったと昨年で、最後のフェアとなって
しまった。英国で一番高価なフェア。国内からだけでなく、世界中
からトップ・ディーラーが集まってきていた。しかし、世界的な不況を
煽りを受けてもあり、フェアは継続にピリオドを打った訳だが、
アート業界全体はといえば、落ち込むはずだったが、新興のアラブ、
ロシア、中国等からの参入によって何とかイーブンを保っている
のが現状。
その、グロブナー・ハウス・フェアーに参加していた
家具ディーラーはどこに行ってかと言うと、6月に開かれる3つの
フェアに分散して行ったように思える。
6月4日~13日までロンドン・オリンピアで
「ロンドン・インターナショナル・ファイン・アート・フェアー」
(London International Fine Art Fiar、略称LIFAF)
6月9日~16日までロンドン・ケンジントン・ガーデンで
「アート・アンティークス・ロンドン」
(Art Antiques London)
6月24日~29日までロンドン・チェルシーで
「マスターピース・ロンドン」
(Masterpiece London 2010)
1つのフェアで全部行けたのに、今までのに行くのには3つも
回らなければならなくなってしまった。フェアに行くのは便利である。
ロンドンのトップ・ディーラーのショールームなんて恐れ多くて
行けないので尚更である。ドアの所に、きちっとしたドアマンがいて
冷やかしなんて感じで中に入るには相当度胸がいる。それに
比べるト、フェアのブースにはやや気軽に入れる。
渡英以来、欠かさず行っていたグロブナー・ハウス・フェア。
無くなってしまったのは本当に残念。しかし、季節の悪くない
この季節に一日、週末のロンドンに出て見るのも悪くないなと
思う。
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