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2010/11/07

Cabinet Scraper

キャビネット・スクレーパー

Images

大概、上の写真の3点がワンパックになって売られているのを
良く見る。イギリスで修復をしだした初期の頃買った道具の1つ
である。つまり日本ではあまり使わない類の道具である。
個人的にも、木をこそぎ取るという行為は、鉋をかけるのと
違って、何か邪道のように感じてあまり使おうとしなかった。

ある時、サテンウッド(Satinwood)の家具を修復している時に
気付く。木目の目がひっきりなしに変わるので、鉋をかけよう
とすると必ず毛羽立ってしまう所が出来てしまう。小泉和子さん
の論文「煎茶と唐木家具」にも出ていたのだが、「鉋は普通の
九分勾配ではなく、刃が直角に立つ矩勾配で、、、、」と、日本
の唐木家具作家も削ると言うよりは、こそぎ取る鉋で、表面を
仕上げていたようだ。

紫檀やパドゥークなんかも一緒で木目がころころ変わるので、
鉋よりキャビネット・スクレーパーのような物でこそぎ取った方が
よいということであろう。

Images2

難しいのは、刃の付け方。スクレーパーは基本的には鉄合金
の平板なので、淵の所を直角に整えてから、バーニッシャーと
言うもので刃を付ける。図のように、直角に整えた淵を上向きに
万力に固定し、バーニッシャーで上から淵全体を押しつぶす
ように、前後させる。押しつぶされた鋼は角から外へ飛び出す。
飛び出してきたら、そこの形を整えて出来上がり。一般に
バール(Burr)と呼ぶ。

Images5  

そして、上のように使っていく。

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