« 家具道具室内史学会誌 第2号 | トップページ | Cabinet Scraper »

2010/11/02

Dumfries House

ダムフリーズ・ハウス

Article13252750bd7cb8a000005dc616_6

2007年に、ロンドンのオークション・ハウス、クリスティーズで
競売にかけられて、レアな18世紀の家具のコレクションが
ばらばらになってしまう寸前に、チャールズ皇太子が介入し、
お金を集め、最後の足りない分は自腹を切って守った家
(とコレクション)がこのダムフリーズ・ハウスなのであります。

この家具のコレクション、大部分の物が、あの
トーマス・チッペンデール(Thomas Chippendale)の工房によって
作られた物。18世紀に納品されて以来、今までその場所に
逢ったという折り紙付きの一品達。オークション・ハウスの
クリスティーズにとっても数十年に一度の大セールになるはず
だったのに、国宝級のコレクションをこの国に守るという大義の
為に涙をのんだこの一件。

この夏、そのコレクションの管理について、大々的に疑問を
呈したのが、BBCの老舗番組アンティーク・ロードショー
(Antique Roadshow 鑑定団の元ネタ番組)の家具エキスパート
ジョン・ブライ氏(John Bly)。(日本語の唯一のイギリス家具の本
イギリスの家具」はブライ氏の英語の本を、家具研究家の
小泉和子女史が訳した物。)

そのブライ氏が、前回見たときより、保存管理が悪いせいで
家具がひび割れたり、収縮したりしてると指摘。俗に言う骨董の
ウブモノ状態のものを、やりすぎな修復で駄目にしてしまわないか
心配と危惧。競売にかければ40億円もの価値があるこの
コレクションだけに、修復の仕方ひとつで価値を半減しかねない。

このブライ氏のコメントに対して、ダムフリーズ・ハウスの管財人
の一人、元エリザベス女王のコレクションを管理していた
ヒュー・ロバーツ卿(Sir Hugh Roberts)が、ダムフリーズ・ハウスの
ホームページ内で反論の文章を掲載。なんかもつれた感じに
なっているような今現在の状況。

家具修復にはロンドンの2つの修復会社が選ばれ、作業に
あたっている。が、終わったのは、まだソファ2点に椅子数点という
規模。まだまだ先は長い話で、国家遺産をきちっと直して、次の
世代へ引き継ぎたいと、だれもが思っているが、どうなる事やら。
チャールズ卿がかなり自腹を切っていて、経済的に行き詰ったと
言う話も、出回った程。先行きに不安が、、、。今のうちに
見に行っとかないと。でも遠いなあ、、、。

にほんブログ村 インテリアブログ アンティーク・レトロインテリアへ

« 家具道具室内史学会誌 第2号 | トップページ | Cabinet Scraper »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Dumfries House:

« 家具道具室内史学会誌 第2号 | トップページ | Cabinet Scraper »

フォト

instagram

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ