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2010/11/21

Italia Italia!!

イタリア、イタリア!!

暴君ネロ(37-68)の黄金の館(Nero's Golden House、
ドムス・アウレア、Domus Aurea、64年建造)の遺跡の一部が
崩壊したと地元のメディアが報道。崩れたのは
トラヤヌス・ギャラリーのアーチ状の天井約60平方メートル。原因
は最近の豪雨によるさらなる浸食の為だそう。

Roma

つい数週間前にも、ポンペイのグラディエーターの館が、これも
天災の影響で崩壊したばかり。ユネスコが認定する世界遺産
国別で認定されたサイトの数を見ると、イタリアが45で堂々の
1位。スペイン(42)、中国(40)、フランス(37)があとに続く。

Pompei

ユーロ圏の中でもお荷物になりつつあるイタリア。先日、
アイルランドが経済危機でEUからの融資を受け入れるという
報道があったばかり。そんな経済状況で真っ先にカット
されるのが日本の文化庁などが担当する類の物。過去の遺産で
食べているようなイタリアでさえ例に洩れず。3年前政府の予算の
0.23%がイタリアの文化庁にあてられていたのが今は0.18%。
フランスでは1%がさかれているのに、、、。

観光が一大産業のこの国では、このような事は死活問題だと
思うのだが、文化財の保護と言うのはなんせお金がかかる。
今年の夏に、3か所の大きな石膏塊が剥がれ落ちたコロッセウム
の修復プロジェクトに政府は26億円かかると試算したが、
スポンサーが現れない限りは棚上げ状態。

一度失われたものは2度と帰ってこないのが世の常。さあ、イタリア
どうする?? 日本の車業界が不況の為一挙に、モーターレースの
世界から手を引いたように、余分なものと見なされればそれは
カットの対象。しかし、世界遺産に認定される人類の遺産、だが、
未来に目を向けよう、過去の事はどうでもいいじゃんと思えば、
それは確かに無用になるかもしれない。壊して、新しい物を作るか、
古い物をアップデートしつつ使い続けるか。文化とは何か?と
本当に問い続ける時かもしれない。

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