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2011/04/21

「Merchants and Luxury Markets」

「商人と高級品市場」

Blog1

ぱっと見、何とも堅苦しいタイトルと思ってしまう一冊。日本の
江戸時代もそうだが、国が力を持っていくと商人が儲かると言う
のはどこの国でも変わらない話。17世紀の終わりにフランスは
パリで商人の組合が出来て、その彼らがパリ(さらにヨーロッパの)
の高級品市場、ひいてはその当時のファッションを作ってしまった。

主にオランダ、イギリスの東インド会社から輸入されてきた日本の
漆塗りのキャビネット。元々はポルトガルやスペインで流行って
いた形のキャビネットの模倣。こちらでは床に置く訳にはいかな
いのでスタンドを作って、その上に置くことになる。そのスタンドは
もともとは銀箔張りだったようだ。(日本がその当時世界一、二を
争う銀の輸出大国だったことと関係しているのか??)

Blog2

Blog3

日本製の漆塗りの家具は使い勝手が悪いとのことで、フランスの
商人が思いついたのがこれ。塗りの部分を素材として使ってしまう。
薄くそいでベニア板のようにして、躯体に貼りつける。会わせ目の
部分はブロンズ製のマウントで隠してしまう。18世紀の後半には
この手が多く作られた。

Blog5

Blog4

極めつけがコレ。素朴な、日本製や中国製の陶磁器に銀、または
ブロンズ製のマウントをあしらえる。その方が、売れ易いからと、
単純に商売上の理由。恐らく製作者が主導ではこういう事はしない
であろう。やはり商売人。既製の物を切り刻んですらよりお金を
稼ごうとする。

Blog6

決して、和物の漆塗りのキャビネットや陶磁器だけを取り
上げている訳ではない。逆に、その当時、日本から輸出された
物達は高級品扱いされていたと言う事を知る方が大事である。
パリの商人たちがどのように、物を仕入れ、デザインに口を挟み、
売っていたか、その上、流行さえも作り上げていった事と、とても
興味深い一冊である。

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