« Riemann Chair | トップページ | Antique Tools Auction »

2011/09/24

寛文弐壬寅七月吉日

かんぶんにねん みずのえとら しちがつきちじつ

Sam_1353

「寛文弐壬寅七月吉日」は、一尺ほどの高さの四天王像の台座
の裏にあった墨書きである。

四天王は仏教界の世界である須弥山(しゅみせん)の四天王宮
に住んでいて、須弥山を仏敵から守る守護神。多聞天、広目天、
増長天、持国天からなる。彫刻像は必ず邪鬼の上に立っている。

Sam_1340

寛文弐年は1662年に当たる。江戸時代の初期。将軍は4代目の
徳川家綱。しかし、台座の裏の墨書き、年号を残して、塗り潰し
てある。良く見ると、右の2行は「津國伊丹 慈雲山本泉寺」。
左の2行は「第五世 寶樹院日秀」と読める。

この辺りは8世紀の終わり頃に摂津国が置かれたのだが、それ
以前の読み方、津国(つのくに)という言い方が広く使われていた
ようだ。伊丹は今の兵庫県伊丹市。

慈雲山本泉寺は未だに現存するお寺さん、左は
第五世寶樹院日秀は一番偉いお坊さんである。インターネットで
調べてみると、第六世の寶樹院日秀の代の時にお寺の大改修
工事が大々的に始まったらしい。と言う事はこの四天王像、
改修工事の際に、お寺を離れたのだろうか??

出処がわからないように、墨書きを塗り潰してあるのも疑わしい。
どのような由来で、350年前の彫刻像がここイギリスにあるのか?

何とも不思議な感覚に陥る。仏教関連の物をそうホイホイと放出
はしないだろうし、盗難されたとも思いたくはない。この彫刻像に
口があって、誕生してからここに来るまでのいきさつを話して
くれると面白いのにと思ってしまう。









« Riemann Chair | トップページ | Antique Tools Auction »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 寛文弐壬寅七月吉日:

« Riemann Chair | トップページ | Antique Tools Auction »

フォト

instagram

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ