Utility Furniture その2
ユティリティ・ファニチャー その2
当時の状況は、材料不足のため生産は限定されているにも
かかわらず需要は増すばかり。そんな事で、国の主導で始めら
れたこのスキーム。
ユニットと言う単位が決められていて、椅子だったら1ユニット、
ダイニング・テーブルなら6ユニットと、それぞれのタイプの家具に
必要とされるユニット数があらかじめ決められている。基本的な
物はユニット数も少ないが、アームチェアなどの
ラグジュアリー・アイテムで、6ユニットと高めに設定してある。
普通のビスケットは、無税だが、チョコのかかった
チョコ・ビスケットには課税されると言うのはその流れから来て
いるのだろう。(生活必需品は無税、嗜好品には課税。)
結婚しているカップルなら60ユニット分申請出来て、子供一人に
付き10ユニットづつ増える。
上記の椅子はカタログでモデル"4a"と呼ばれている物と同じよう
に見える。詳細ではステインド・ビーチ(染色されたブナ)製とある
ので多分違うモデルなのだろうか。材が違うと異なる
モデル・ナンバーが付いている。大概の椅子は、椅子の街
ハイ・ウィッカム(High Wycombe)で作られたようで、この流れが
アーコールの形に繋がったのではないかなとも思ってしまう。
(アーコールの工場もハイ・ウィッカム。)
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