Whatnot
ワットノット
と呼ばれる家具ある。
一見ただの飾棚のようだが、何故「ワットノット」と呼ぶのだろう???
18世紀の終わり頃から作り始めたとされる。いつでもそうだが、
新しい形の家具が産まれる時は、必ず人々の習慣の変化や流行
に端を発した事が多い。
もともとはダムウェイターと呼ばれる、ダイニングで使われる
カトラリーやらフルーツなどを載せて置くものの後継者のようでも
ある。ただディスプレイするのは上記のような物ではないが、、、。
"Whatnot"を辞書で引くと、"What do you call it?"と言うときもある
とある。日本語に意訳すると「なんじゃこれ??」か。ヴィクトリアの
時代以降に特に顕著になるが、自然科学系や民俗学系の物の
収集。あの大英博物館のコレクションを見ると想像が出来ると
思うが、ある民族の儀式で使う道具とか、ある大陸にいる虫とか、
そのような物をディスプレイさせる棚。転じてその様な物を飾る
棚の事をワットノットと呼ぶようになったようだ。
マホガニー製。
繊細な挽き物の飾り。
やはり脚の先にはゴロゴロと移動しやすいようにキャスターがつい
ている。やはりこの手も、晩餐の後、女性陣が引き上げた後、
シガーにポート・ワイン、それにワットノットの奇妙な物を話の肴に
ちびりちびりとやったのだろうか。
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