The Windsor Chair Exhibition
ウインザー・チェアー展
先週末から始まった「ウインザー・チェアー展」。
会場は、椅子の街ハイ・ウィッカムに近い、ナショナル・トラストが
管理するウェスト・ワイコム・パーク。
ウインザー・チェアー展に入る為の入場料と言うものは存在
しないが、ウェスト・ワイコム・パークに入る為の料金は存在する。
7ポンド70ペンス。
19世紀の大量生産化する前のウインザー・チェアーが並ぶ。
いまだに、ウインザー・チェアーの起源と言うのは、はっきり
しないのだが、もともとは森に住むボジャーの作る椅子に
発想を得たものと言うのが、正しいようだ。
ウインザー・チェアー=カントリー・チェアーではなく、布張りした
椅子に対しての木の座面という比較。さらに、ボジャーの椅子に
代表される引き物を主体とした椅子と間違いなく
キャビネット・メーカーもしくはチェアー・メーカーと呼ばれる人たち
によって作られた椅子。
入り口脇には、ハイ・ウィッカムのウインザー・チェアー屋の
「スチュアート・リンフォード」が製作の実演をしていた。
全部で35脚の椅子が、部屋の各々に展示される。塗装を施された
庭で使う用の椅子は「フォレスト・チェアー」と呼ばれる。これが、
始まりで、室内で使うように磨き上げられた物を
「ウインザー・チェアー」と呼ぶようになったようだ。
上の左はゴールドスミス・チェアーと呼ばれる物。18世紀の劇作家
であるオリヴァー・ゴールドスミスが一時所有していたことから
由来する。
上の右は、キャビネット・メーカーによる一品。同じような背中の
デザインの布張りの椅子が存在する。
ウインザー・チェアーと言う名前はトーネットと並んで世界で
一番有名な椅子の名前に違いない。ただし、この言葉は
椅子の形態を表しているだけで、細かく見ていくと、様々なカテゴリ
に分けなければいけない事に気付く。18世紀に作られた
ウインザー・チェアー、現存する物はあまりにも少ない。しかし、
まだまだ研究する余地はあるようだ。
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