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2012/09/24

A Stool I like

好きなスツール

シンプルなデザインのスツール。

構成部材は脚4本に、座枠を作る4本の木、それにこのスツール
は各脚の両隣りに、デザインと補強を兼ねた「耳 (Ear)」と呼ばれ
る隅木が8つ。

Dscf9060

脚側面と耳。

脚と耳は無垢のキューバ産のマホガニー。座枠は恐らく、
もともとはブナ材で、割れてしまったのだろうか、今は樺材で
交換されている。ただのフレームでも持つと意外に重い。大概
この手の無骨な無垢のマホガニーを使った家具は1760年以前
に多い。丁度ジョージ2世の時代の頃に当たる。

よく、建築などん構造材に使われる針葉樹が生えない熱帯の国
キューバではマホガニーが構造材であった。どこにでも生えて
いる木で、かなり大きい、それ故に安い。ヨーロッパに顕著に
輸入し始められた18世紀の前半、輸入税を免除なせいもあって
安かった。しかし、船による輸送賃が高くつく為、あくまで
マホガニーは隙間埋め。メインは砂糖で、きっちり四角く切った
マホガニー材を隙間なく積んで本国に帰る。そんな訳だから、
ジョージアンの初めの方マホガニーの家具は贅沢に無垢が
使われている事が多い。

それが後期になると、税金さらに戦争による保険の値上げ、
船の減少、マホガニーがだんだん無くなって来て、船に運び
やすい河口の辺りの伐採から、上流の奥へ奥へと行かねば
ならなくなり手間賃の増加、そんなこんなでマホガニーの無垢から
ベニアの時代になっていく。

そんな無垢がまだふんだんに使われていた頃に作られた
スツール。枠の長い辺、短い辺と高さに黄金律が使われていて、
バランス的にも良く収まっている。切れの良い彫刻が各脚に
施されていて個人的には好きな一品。

そのうち良いマホガニーが見つかったら、作ってみたいと
思わせる。

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