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2012/09/02

"修復しました"

I did it!

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数週間前に、世間を騒がせた、スペインのアマチュア修復家の
おばあちゃんの話。どうもその後、様々な反響がウェブ上を
飛び交っている。

もともとのフレスコ画は100年以上前の物。
同国人の画家エリアス・ガルシア・マルティネスによって1910年
に描かれた物と言う。水には強いフレスコ画。しかし、教会内の
湿気の関係で、そのベースである漆喰が剥離していってこの状態
になっていまった様子。

価値はと言うと、想像通りやはりそんなに価値があるものでは
ない。それ故に、そのフレスコ画を管理する人々によって
そのまま放置されてきたのだろう。一方、その教会に通う、信者の
おばあちゃん、それを見るに見かねて自分での修復に至ったに
違いない。

建前上、修復と、修理を分ける決定的な違いに倫理的な問題が
存在する。日本語でも難しいこの言葉。映倫と呼ばれる
映画倫理委員会と呼ばれる団体が、この映画は15歳未満は
見てはいけませんとか決める一般常識的な基準をを形式化する
と言う事なのだと思う。倫理的に間違っているからこの修復は         
しないほうが良い等と言う使い方をする。

その倫理の決定づけるいくつかの要因がある。

-歴史的意義(価値) Historical Significance (Value)
-美的価値              Aesthetic Value
-実用的価値           Functional Value
-経済的価値           Financial Value
-感傷的価値           Sentimental Value

オーナーである教会は、経済的価値を重視し、修復する価値が無い
と判断し、そのままの状態で置いておいた、一方、信者である
おばあちゃんは感傷的価値を大事にし、自分で修復を思い立ったの
だろうと想像できる。

どの国でも似たような状況は多々ある事が想像できる。一番難しい
のは宗教的な物が絡んだ場合。そこにはお金で測れない何かが
存在するから。恐らく、この宗教画はもとの状態に戻されるだろう。
しかし、教会がこれをお金儲けに使うとは考え難い。ただ、この
ニュースが世界中のメディアを賑わした、そして修復って何、って
世界中の人々に考えさせただけでも、おばあちゃんの行動は
修復家にとって意義のある事だったのかもしれない。

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興味深いニュースがあるんですね。

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