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2013/01/06

3D プリンティング

3D Printing

最近のテクノロジーの進化は著しく、その業界にとって全く
新しい方法論が、また新たに議論を巻き起こすことがある。

昨年の11月にアムステルダムで行われた家具修復・保存の
シンポジウムでも話題に上がったこの「3Dプリンティング」。

2次元の従来の紙の上にプリントしていたものを、ABS樹脂や
石膏を使い3次元的にプリントというよりはモデリングしていく
手法。それこそ以前はかなり高価な機械であったが、
小さければ10万円台で買える価格まで落ちてきた。

Dscf9409

考古学では以前から使われてきたようで、主に実体が無い物を
実体化するという用途のようだ。さて、家具修復・保存でいかに
この技術を使うか?

新しい物があれば、手を出したくなるのは人間の性で名作椅子
などのミニチュア版なんてのを作るのはお手の物。そういう意味
では資料制作としてであれば使い道は多くありそう。

欠損部のコピーという面でも、優れものに違いない。家具の場合
ある部分が欠損している場合、新しい材を継ぎ足すか、パテの
様なもので埋めるしかない。新しい材を可逆性のある接着剤を
使って継ぎ足す場合、強度を最大限に出すために、欠損部と
新たに継ぎ足す材の面を調整する場合がほとんどである。

逆に接着性の強いパテ等を使うとオリジナルの部分が壊れて
しまう可能性が多々ある。その点、3Dプリンターを使うと欠損部分
とまるっきり同じものが出来る。もちろんその前に、スキャニング
の作業やプログラミングに時間を割かなければいけないが。

一方、そのような方法を使うと、昔ながらの伝統的に技術が廃れ
てしまうのでないかという危惧。実際、まだまだ一般の修復工房が
このような機械を購入し、実地で使うというのは現実的ではない。
が、様々な教育機関が色々なアプローチを試みているのは事実。

個人的には一台購入して、遊んで見たいものだが、仕事に即
使えるわけでもなく、宝の持ち腐れになりそうである。

Dscf9410

上は友人の設計した、3Dプリンター。ABS樹脂を使っている。



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