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2013/02/28

BA

ビー・エー

家具と一口に言っても、色々な用途の物があり、全ての物が
木で作られている訳ではない。照明(電気配線以外)や
時計(ムーブメント以外)等のオブジェクト系もやはり家具である
から家具修復の対象に該当する。

Sam_1031

ガーニチャーと呼ばれる、卓上の置き時計とその両わきに置く
キャンドルスタンドの3点セット。19世紀に流行ったタイプの物で
ある。上の写真は白いアラバスター・マーブルに金張りの真鍮
の飾りで飾られた時計のベースの部分。大概この手は、
真ん中に穴のあいた四角いマーブルの部分部分が、積み
上げられている。その積み上げた物を固定する為にスレッド
(ボルトの頭を切った状態のネジを切った丸棒)通し、両わきを
ナットで留めてある。

さて、困ったのはそのスレッドが紛失している場合や、摩耗して
使い物にならなかった場合。昔のスレッドは何のサイズでネジが
切ってあるのだろう?

今の新しいメートル法を基準にしたスレッドでは合わず、作り直す
羽目になることが多い。フランスが一番早くメートル法を取り入れ
た国で18世紀の末にはもう使い始めている。スレッドが専用の
旋盤を使って作られるようになったのもこの頃で、フランスの家具
ではメートル法ベースのスレッドが使われている。

一方イギリスでは、インチ法ベース。19世紀の頭にウィットワ―ス
と呼ばれる規格が使い始められ、その後出てくるのが表題にも
なっているBA

British Associationから取られたBA。イギリスの家具ではこれが
使われることが多い。

Dscf9543

BAのネジを切る道具。そのサイズにあった金属の丸棒(鉄や真鍮)
の上に、そのあったサイズのタップ部を置き、回して溝を切っていく。

この写真の4つはエドワーディアン期の物。100年選手の工具でも
まだまだ使える。まあ、これは別としてもBAサイズのタップとダイス
は是非手に入れてもらいたい一品。こればっかりは専用の道具が
無いとお手上げである。






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