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2013/04/29

Jacob & Josef Kohn

ジェイコブ・アンド・ジョセフ・コーン社

曲げ木の椅子と言えば、トーネットを思い浮かべる人が多いに
違いない。曲げ木の家具の発明者と言うよりは、商業的に
大きく成功し、その存在を世界中(とはいってもその当時は
ヨーロッパと北アメリカ、オセアニアのオーストラリア、
ニュージーランドだけを指すが)に知らしめたと言うほうが正しい
かもしれない。

Dscf9848

J&J コーン社は、もともとは材木関連の仕事をしていた会社で
創業は1849年。恐らく、トーネット製の曲げ木家具の売れ行きに
驚き、トーネットの曲げ木技術の特許が切れる1869年以前に
工場を建て、切れたと同時に生産を開始した2匹目のドジョウを
狙う数多の会社の1つであった。

Jjkohn1

初期の頃のコーン社のデザインはまるっきりトーネット社の模倣。
1881年頃(?)のコーン社のカタログ、上のNo.14の椅子は、あの
トーネットのベストセラーのNo.14と瓜二つ。しかし、徐々に技術的
な問題がクリアーになると独自な路線を取って行く。その最大の
物がイギリスのウイリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフトに影響
を受けて起こされたウィーン工房のデザイナーに家具のデザイン
を依頼した事である。

老舗のトーネットが新興のコーン社に水あけられたと感じる
出来事である。その後、それに負けじとトーネット社もウィーン工房
にデザインを依頼。しかし、その立場はそのまま変わらなかった
ようで、コーン社はムンドス社と合併、そしてその新会社が
ライバルのトーネットを飲む込む事になる。

Jjkohn2

その1881年頃の物と思われるカタログの最後には、世界中の
倉庫、支店の住所が示されている。それを見ると、ヨーロッパの
ほぼ全首都、アメリカ、オーストリアの都市名を見る事が出来る。

100年以上も前に既にグローバルな世界企業が存在したと言う
事で、あのトーネットのNo.14の椅子が1930年までに5千万脚が
売れたと言う事実が実感できる。

いとも簡単に忘れがちになるのだが、飛行機も車も電気も
あまり無いその頃に、水力やガス、蒸気、そしてマンパワーを
持ってそれだけの椅子を作り、世界中に売っていた。今では
イケアが同じ事をやっているが、そのビジネスモデルはすでに
100年以上前に出来ていたと言う事実は、単純に凄いと
思ってしまう。








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