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2013/07/18

西洋家具ものがたり

"Stories of Western Furniture"

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一見在り来たりに見えるタイトル。

今でこそ、家具は当たり前の様に存在する。日本人独自の
アイデア「和洋折衷」を産み出し、同じ家の中で、椅子に座り、
畳に座る。

和家具とほんの少しの例外を除けば、西洋家具が日本へ
入ってきたのは明治維新前後。まずは、現地で購入して、
持って来て、そして少しずつ国産で作り出す。国産家具で
廉価尚且つ良いデザインの物が登場するまで次の世紀を
待たなければいけなかった。

一時のの洋館ブームをさらに突き詰めると、こういう物語たち
が生まれる。建物は残っていても、家具はあまり残されて
いないのが現実でそれは数多くある予感にも当てはまる。

ヴィクトリアンのナーシング・チェアーの形を持ち、蒔絵装飾に
菊の御紋のついた椅子。生のアール・ヌーボーやアール・デコ
の影響を受けた家具達。

しかし、本の序文の「はじめに」で著者の小泉和子さんは指摘
する。

「長いことこうした家具の少ない住様式を取ってきたために、
日本人があまり家具というものに対して関心を持たなかった
ことは確かである、、、、、、。」

本文に出てくる家具達で、大切に保存されていた物は少な
かったそうだ。大部分がただ放置されていたか、あるいは
廃棄寸前であったという。

インテリア・コーディネーター養成講座等の掻い摘んだ家具史
ではなく、本当の意味で、日本の家具史を知るには面白い本
である。

「西洋家具ものがたり」
小泉和子 著
河出書房新社




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