How to make scagliola: Commentary
スカリオラの作り方:解説
写真1
この石が、スカリオラのメインの原材料であるセレナイト。
石膏の一種である。
石膏の一種である。
それを細かく砕き、すり潰し、粉末にする。
そこへ、タンパク質がベースの糊を混ぜる。
大概は、膠やアイジングラスと呼ばれる魚膠が使われる。
(特に白色の場合、膠では黄色っぽくなってしまう。)
そこに顔料を加え色を付ける。
写真2
まず最初に作るのはバックグランドになるベース。
この場合は黒。
煤を混ぜたものだろう。
この最初のベースの部分のみひっくり返しで作る。
平らな面を作る為。
完全に乾いたら、表面を上へ。
そこにデザインを書き、鑿で彫り込んでいく。
写真3
様々な色のパテ状のスカリオラを、彫り込んだ場所へ埋めて
いく。
写真4
完全に乾燥した後、表面を平滑にしていく。
この場合、砥石の様なものを使っている。
写真5
さらに細かいところのデザインの掘り込みをしている。
丁度、鳥の羽の部分。
写真6
さらにスカリオラを埋め込んでいく。
写真7
さらに研いでいく。
写真8
完全に研いだ後、オイルと蝋で仕上げる。
そこへ、タンパク質がベースの糊を混ぜる。
大概は、膠やアイジングラスと呼ばれる魚膠が使われる。
(特に白色の場合、膠では黄色っぽくなってしまう。)
そこに顔料を加え色を付ける。
写真2
まず最初に作るのはバックグランドになるベース。
この場合は黒。
煤を混ぜたものだろう。
この最初のベースの部分のみひっくり返しで作る。
平らな面を作る為。
完全に乾いたら、表面を上へ。
そこにデザインを書き、鑿で彫り込んでいく。
写真3
様々な色のパテ状のスカリオラを、彫り込んだ場所へ埋めて
いく。
写真4
完全に乾燥した後、表面を平滑にしていく。
この場合、砥石の様なものを使っている。
写真5
さらに細かいところのデザインの掘り込みをしている。
丁度、鳥の羽の部分。
写真6
さらにスカリオラを埋め込んでいく。
写真7
さらに研いでいく。
写真8
完全に研いだ後、オイルと蝋で仕上げる。
完成。
このスカリオラの技術はローマ時代にはすでにあったらしい。
しかし、その後廃れ(忘れられ)、突然16世紀頃に、北イタリアや
南ドイツで復活する。
元々は、ピエトラ・デュラと呼ばれる、貴石や準貴石を使った、
モザイクでデザインを描く技法の模倣から始まったと言われて
いる。
このピエトラ・デュラ、制作に時間がかかる。一つ仕上げるのに
20年もかかった例があるという。このスカリオラでさえ、
テーブル・トップぐらいの物で数年は要する。
イギリスではハム・ハウスにあるスカリオラで装飾された暖炉が
一番古いとされている。これは輸入物ではなく。どうやら、ロンドンに
来ていたイタリアの職人が完成させたもの。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にあるテーブルも彼の作と
言われている。
大概のスカリオラは、マーブルの様なテーブルトップの装飾で
ある。イギリスにあるそのほとんどが18世紀に貴族の子弟が
グランド・ツアーと呼ばれる、海外ではめ外しつつ、ローマ、
ギリシアの古代の美に触れる旅の際のお土産として持ってきた
もの。
マーブルの柱の模造としても多く使われた。特に、マーブルが
取れない地域では模造が唯一の方法であった。
石膏がベースの為か、家具の一部として残っているスカリオラ
は、現在それほど多くない。(それ故に貴重!)
このスカリオラの技術はローマ時代にはすでにあったらしい。
しかし、その後廃れ(忘れられ)、突然16世紀頃に、北イタリアや
南ドイツで復活する。
元々は、ピエトラ・デュラと呼ばれる、貴石や準貴石を使った、
モザイクでデザインを描く技法の模倣から始まったと言われて
いる。
このピエトラ・デュラ、制作に時間がかかる。一つ仕上げるのに
20年もかかった例があるという。このスカリオラでさえ、
テーブル・トップぐらいの物で数年は要する。
イギリスではハム・ハウスにあるスカリオラで装飾された暖炉が
一番古いとされている。これは輸入物ではなく。どうやら、ロンドンに
来ていたイタリアの職人が完成させたもの。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にあるテーブルも彼の作と
言われている。


大概のスカリオラは、マーブルの様なテーブルトップの装飾で
ある。イギリスにあるそのほとんどが18世紀に貴族の子弟が
グランド・ツアーと呼ばれる、海外ではめ外しつつ、ローマ、
ギリシアの古代の美に触れる旅の際のお土産として持ってきた
もの。
マーブルの柱の模造としても多く使われた。特に、マーブルが
取れない地域では模造が唯一の方法であった。
石膏がベースの為か、家具の一部として残っているスカリオラ
は、現在それほど多くない。(それ故に貴重!)
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