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2014/01/09

Elephant Poaching

ゾウの密猟

ここ何年か、世界的な不況だが、クリスティーズやサザビーズ
といった著名なオークション・ハウスの業績が右肩上がり。
以前は中東からだったものがロシア、ここ数年は中国からの
資金が大量に流れ込みアート・マーケットを活性化させている。

中国全体が経済発展し、より多くの中流階級が産まれ、それ
に伴う需要が急増した。そう書くと、ごく当たり前のようだが、
様々な所で綻びが出ているようだ。

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かなりショッキングな写真である。

燃やされているのは象の牙、いわゆる象牙である。

数年前に、象牙目当ての象の密猟に対する警告として、ケニヤ
で行われたもの。アジアからの需要が増え続け、それに伴い
象の密猟も増加。年に3万頭もの象が殺されるという。

昨年はその数が増え、問題がより深刻化してきた。その象牙の
ほとんどがアジア、タイや中国に行くという。ブラック・マーケット
では、その価値が、同じ重さあたりの金より高いと言われる。
裕福層の増加が、さらなる需要を産みだす。

一般的に象牙の国際的な取引は全て禁止されている。
1989年にワシントン条約で決まったものだ。例外は、象の密猟
を取り締まる中、溜まってしまったストックを法的に日本、中国に
売り払った1999年、2008年の2度である。

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アンティークに使われている象牙の扱いについても難しい問題
である。昨年の5月にワシントン条約の新しい解釈がEUの
欧州委員会(EC)によって出された。以前は、1947年以前の物
ならば、問題がなかった象牙を使った工芸品、今現在では物に
よっては売買を禁止される事もありうる。

日本は、昔から、象牙の最大の輸入国の一つであるため、
象牙を使った彫刻等の装飾品が多い。象牙の形をそのまま、
使用したものは取引禁止にあたる。上の様な恐らくアジア製の
チーク材の象の彫刻に、本物の象牙を使った牙なんてものも
該当してしまうはず。

詳しくは、アンティーク・トレード・ガゼットの記事に詳しい
CITES Guidelines

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今年中国で行われた、象牙密輸禁止運動の一環。最大の行先
の一つである中国で行われたということに意義があるのだが、上
の写真は象牙を粉砕機にかけて粉砕している。漢方で象牙屑が
使われる国。ケニヤのように潔く灰にした訳ではないので、その
屑を売って、実は一儲けなんて勘ぐりたくなるのは私だけでは
ないはず。

ここにも、持てる国、持てない国の構図がありありと見て取れる。
核しかり、鯨しかり。持てる国の要求が何時でも理不尽である
のは世の常。あのマホガニーだって、このようにして輸出禁止
になった。輸入が出来る国,輸出をせざるをえない国。

しかし、最終的にいつでも泣きを見るのは輸出をする側だと
言うのは間違いない。



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