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2014/02/08

"ウィンザーチェア大全"

"THE WINDSOR CHAIR"

Dscf2165

日本の民藝運動の中でも出てくる、このウィンザーチェア。

英国でも人気で一時期、一脚500ポンド以下で見つけることが
出来なかった程。今では良い物を見つけるのがなかなか難しく
なっている。
そのウィンザーチェアに関して、幕の内弁当的に何でも詰め
込んだ日本語で書かれた一冊。家具を勉強する人間にとって
は日本語で書かれた家具の文献というのは圧倒的に少なく、
さらにマイナーなウィンザーチェアを網羅しているとあれば、
好きな人は好きに違いない。


そもそも何を持ってウィンザーチェアと呼ぶのか??


昔の文献やら、逸話などを見ると、元々はどうもフープ・バック
と呼ばれる背ずりの上がフープのようになっているタイプの物
をウィンザーチェアと呼んでいた様である。

が、このウィンザーチェアに関して権威の一人であるB.コットン氏
が自著にウィンザーチェアではなくリジョナル・チェアと冠している
ように本来は、様々な地域のカントリー・チェアの一つを
ウィンザー・チェアと呼ぶべきなのかもしれない。

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様々なタイプがあるが、本来この手の木の椅子は、スツールに
背もたれが付いた、バックスツールから進化した物。

北イングランドで主に作られた、ラダーバックやスティックバックと
呼ばれる形は前者はヨークシャー地方、後者はダービー地方で
多く作られた形から派生したものではないかと言われている。

その反面、南イングランドで一般的だったフープバックは、
東南アジアのラタンの椅子や、中国の曲碌からアイデアが
来たのではと密かに思っているのだが。

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個人的に一番、興味深かったのは日本の椅子事情とどのよう
にウィンザーチェアが普及をしていったかと言う項。明治後期
から戦前までの物があまり現存していないのがとても残念。

「ウィンザーチェア大全」
島崎信、山永耕平、西川栄明著
成文堂新光社
\4500+税
ISBN 978-4-416-61307-8

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