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2014/02/01

Tambour

タンブラー(蛇腹?)

タンブラーと言う構造がある。

日本語で言うと、蛇腹にでもなるのか? しかし、よく言う蛇腹状
のシャッターと言うとアコーディオンの様なジグザグ構造を指す
のかなと思うのだが。

ここでいうタンブラーは細い木製の桟を並べたものの後ろ側を
キャンバスなどに貼り付けた物のことを言う。

Dscf2153_2

40本のマホガニーの桟が並ぶ表側。フィニッシュが施され、
ワックスで仕上げてある。

裏側はと言うと、一枚のキャンバス地の生地が膠で貼り付け
てある。膠は通常より弱い物。桟の裏側にはギザギザの歯を
持つツゥーシング・プレーンでひっかき傷がつけてある。
キー(Key)と呼ばれ、膠の食いつきを良くするために良く
使われる方法である。

Dscf2154

平らな板に、並べた桟を囲むように、仕切りを作り、生地を
張る時に、桟が動かないようにする。桟同士の間に隙間が
空きすぎると動きにむらが出て、そこからまたキャンバスが
裂けてしまったり、桟がはずれてしまう可能性がある。

桟の間には、蝋を塗っておき、お互いの桟がはみ出た膠で
くっついてしまうのを防ぐ。

Dscf2156

意外と難儀なのは、この貼り直した扉を組み込む事。裏板を
外して後ろからスライドしていれるものもあるし、中の仕切り板
を外さなければいけないものもあり、一様では無かったりする。

タンブラー構造の扉と言うのは、18世紀の中頃にフランスで流行り、
その流れで、世紀末頃にはイギリスや、オランダの家具で見かける。
フランス物ではロールトップ・デスクの様な大きい物か、小さな
サイド・テーブルの様なキャビネットの前扉。オランダでは
デミルーンと呼ばれる半円状のサイド・テーブルに多く見られる。
イギリスではどちらかというと、フランス的な小さな家具に使われ
ることが多かったようだ。
タンブラーのキャンバス生地を張り直す修復っていうのは
良く考えるとそんなに多く機会があるわけではない。自分の過去
のアーカイブをチェックしてみると2点ほどしかやってなかった。
両者とも恐らくオランダ製のデミルーンのテーブル。

Cnv00027

P1060195_2

今回の物も、同形状で恐らくオランダ物。

ふと、モダンのファイリング・キャビネットなんかでも見るのを
思い出した。ただしこれは横スライドではなく、引き上げ式だが。



追伸)プロフィールなんてのを新年初頭に当たり変更なんて
        してみました。



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