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2014/03/02

王室御用達

Royal Warrant

Dscf2296

昨年末にちらっと見た、英国の王室御用達の番組。

王室御用達を持つ会社が顧客がどのようなイメージを与える
か、そして人々がどのような受け入れ方をするのか興味深い
内容であった。

日本で、同等の物にあたるであろう制度ととしての
皇室御用達や宮内庁御用達がなくなって久しい。私自身、
無くなっていたのを知らなかったぐらいで、言葉だけが独り歩き
している印象を受ける。

それぐらい、御用達と言う言葉が信頼のおける、高い質を持った
物を扱う業者に与えられると思われている為だろう。

英国の王室ではありとあらゆる業種の物に御用達、所謂
ロイヤル・ワラントが与えられている。番組で出てきたような、
高級品を扱う店から、あのコーンフレークのケロッグまで。
さらに面白いことに、物だけでなく、サービスを扱う(提供する)
会社も該当すると言う事。
(ロイヤル・ワラント・ホルダーズ・アソシエーションのHPに詳しい。)

今現在は、エリザベス女王、旦那であるエディンバラ公、そして
息子のチャールズ皇太子の3人がこのロイヤル・ワラントを
発行することが出来る事になっている。3年以上、品物や
サービスを王室に提供した後、申請することが出来、
5年間有効。

Dscf2385

保持者になると、それぞれの紋章が、会社の看板やレターヘッド、
名刺、パンフレットなどに使用することが出来る。恐らく、それ
以外の基本的な特典(?)は無いはず。ではあるが、その
ロイヤル・ワラントが持つ対外的なイメージがプラスになる。
その間に、品物やサービスが途切れてしまったりすると、5年後
の更新が難しくなるらしい。

ウィンザー城(1992年)の火事後、家具修復関連のワラント保持者
も増えたと聞いたことがある。(英国王室は2つの家具修復の工房
を自前で持っているが、単純に火事の被害による仕事増加の為
だと思われる。ロイヤル・ワラント・ホルダーズ・アソシエーション
のHPを見る限り今ではほとんどいない。)

エリザベス女王は伝統工芸の維持にも凄く力を入れていてQEST
と言う奨学金制度を作り、伝統工芸に従事する人々へのサポート
している。(勿論家具修復も含まれる。) そして、この制度は
ロイヤル・ワラント・ホルダーズ・アソシエーションのチャリティーの
一環として運営され、保持者であるメンバーが関わっている。

日本の皇室御用達、宮内庁御用達と言うのは復活しないのだろう
か。英国の制度を見てる限り、ややコマーシャルなきらいはあるが、
経済発展や伝統工芸維持に一役買っているのは間違いない。現在
の金満的主義的な世の中で比較的賃金の低い伝統工芸の維持に
苦しんでいるのは先進国に共通する悩みではないだろうか。

注)一番上の3本の羽の紋章はチャールズ皇子の物。すぐ上は
エリザべス女王の物。

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