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2014/07/19

HMV Gramophone

HMV製蓄音機

ここしばらくCDを買った記憶がない。

生まれて初めて買ったレコードはシングルで600円だった記憶
がある。

とまあ、音楽を聴く媒体はここ2,30年で大きく変化してきた。

Dscf3061

パッと見て、やや大きめの箱。マホガニー製で、右手にハンドルが
ついている。

蝶番の付いた蓋を、開けてみると、

Dscf3062

蓄音機。

あのエジソンが具現化した蓄音機。普通想像される物は、上に
大きなラッパがついたものに違いない。

この、HMV製モデル109の蓄音機。1920年代の物。

上についていたラッパの部分が。箱の中の金属製のホーンを
通り、前扉を開けた中についている開口部から音が出てくる。

ターン・テーブルの部分を外すとホーンが見える。

Dscf3038

"Table Grand"と名付けられたこのシリーズ。
当時はかなり高価だったようだ。

Gramophoneshmv109192829advert

その頃の広告には値段12ポンドの文字が見える。

一概にその当時の12ポンドを現在の貨幣と比べることは出来な
いが、国民の平均収入の変化を基に試算すると今の2400ポンド
ほどになるそうだ。

基本的には、その頃のハイテクだったベニヤに、ニトロセルロース
塗料で仕上げられている。自然に酸化していってしまうこの塗料、
紫外線によって、痛むのがかなり早くなる。黄色や乳白色に退色し、
ひび割れ、剥離していく。

外側はそんなんで剥離をしたのだが、その際に樟脳の匂いが
とても強く発生する。それで、この塗装がニトロセルロース塗料だと
確信したのだが。このニトロセルロース塗料には柔軟剤として
かなり大量の樟脳が混ぜられていた。

しかし、中は言ったって綺麗。90年余りたつのだが、きちっと保管が
してあれば、塗膜は意外と長くもつもの。だから、修復においても
一概に100年持つと言われても環境次第では50年しか、もしくは
それ以下しか持たないかもしれないという可能性、環境の重要性を
覚えておかなければいけないと感じた。

Dscf3036

Dscf3049

Dscf3040

中に押してある刻印。モデルナンバーを表す。

結構いい音です。




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