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2014/08/14

Moroccan Sunduk

モロッコ製のチェスト

19世紀のフランスの画家ドラクロワ。

この絵が一番有名に違いない。「民衆を導く自由の女神」。

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パリのドラクロワ美術館は、もともとドラクロワの住居だった所。それ故に、絵画だけではなく彼自身所縁の物も多い。

1832年にフランス使節団と共にモロッコを旅しているドロクロワ。その時に、チェスト2つを含め、様々なお土産を持ち帰っている。

その1つのチェストが展示されている。

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説明によると、杉材で作られていて、もともとは足があったが、現在は無くなってしまっただろうとの事。そして、結婚祝いに新婦が贈られたものだと言う。

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モロッコ製のチェスト。まだまだ色は綺麗に残っている。もともと南ヨーロッパを席巻したムーア人はモロッコ等の北アフリカから来たとされる。イスラム教を広めたムーア人の痕跡はスペインやイタリアに今も多く残っている。

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砂漠が主なモロッコだけに室内装飾や携帯品は一般的にいたってカラフルである。花のパターンとアラベスクの融合のようにも見えるこのデザイン。詳細は違っていても、チェスト自体のデザインや装飾部の全体の構図はドロクロワのチェストととても似ている。

杉材と釘で作られたチェスト。組み手も何もなく、至極シンプル。蝶番も釘で止められている。蓋を開けると、右端に蝋燭入れとおぼしきコンパートメントがある。

チェストの原型はいたってイギリス風に感じるのは気のせいだろうか。

ドロクロワのチェストは側面が見えないが、この手の一連のチェストにおいては側面の構図が全て同じなのが興味深い。

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上のチェストの側面。

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仏教の曼荼羅の色彩を想像してしまう。

ただ、今現在も同じようなデザインでこのチェストを作っているので、どれもがそんなに古いわけではないと思われるが、少なくとも、ドロクロワが持ち帰った1832年には現存していることから、少なくとも200年余りは同じデザインで作り続けているという事が言えそうだ。






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